お片付けラボコラム
生前整理を揉めることなく、スムーズに進める方法
2022年01月06日
生前整理とは、生きているうちに自分で行う身辺整理や財産整理のこと。家の中の不要物を捨てたり、どこに何があるのかを確認して片付けをしたり、財産目録や遺言書・エンディングノートを作成したりします。
生前整理を行う目的は、自分の死後に残された家族や親族が遺品整理や財産分与をしやすくするためです。家の中が片付いていたり、貴重品の在り処が明確になっていたり、財産目録が記されていたりすれば、遺族への負担を大きく軽減できます。
”遺品整理”と混同されがちですが、遺品整理は文字どおり遺品を整理することなので当人の死後に親族などが行うものです。一方で、生前整理は当人が生きている間に行う整理のことです。家族の手を借りて行う場合もありますが、基本的には自分のモノを自分の判断で整理していくため意味が全く異なります。
「ウチは大丈夫だって思っていたけど、お父さんが亡くなってから姉妹でウソみたいに揉めてしまって大変です・・・」
こういったことがないように、事前に進めていきましょう。
目次
1.生前整理をはじめるべき時期
- 定年退職
- 還暦を迎えた
- 子供が家を出た
- 親の死
など、生前整理をはじめるきっかけとなるタイミングは人により様々です。
生前整理を行うにあたり「まだ早い」や「もう遅い」ということは全くありません。
思い立った時がはじめ時です。
2.いま生前整理をする理由
元気なうちに自分の手で身のまわりの整理をおこなう生前整理。取り組むメリットを大きく3つご紹介します。
1. 家族の負担を減らせる
のこされた家族にとって、もっとも大きな負担となるのは「遺品整理」だと言われています。財産に何も手が付けられていない状態だと、膨大な量の遺品を家族が処分しなければならないため、たくさんの時間やお金、労力がかかってしまいます。また、財産の分け方について本人の意思がのこされていない場合、相続争いに発展してしまう可能性もあります。
家族の負担を軽くするためにも、早めに整理を始めておきましょう。
2. 死後に希望を叶えられる
財産をだれに引継ぎたいかや、どのようなお葬式にしたいかなど、自分の思いを整理して大切な人に伝えておくことで、希望を叶えられるメリットがあります。
財産の分け方など、「お願い」ではなく「絶対にこうしたい」といった内容は「遺言書」にのこしておきましょう。遺言書は民法によって書き方が決められていて法的な効力があるので、正しく作れば自分の意思を確実に反映することができます。
そのほか、家族に叶えてもらうようお願いしたい内容は、「エンディングノート」や終活アプリに希望をのこしておきましょう。エンディングノートは人生の記録です。亡くなった後に連絡してほしい友人の連絡先や、お葬式の方法、お墓をどこに立てたいかなどをまとめておくとよいでしょう。
3. モノも心も整理できる
生前整理はのこされた家族にとって大きな助けとなりますが、人生をふりかえって前向きな一歩をふみ出す、自分自身の心の整理にもなります。生前整理によって不要なものを処分しておけば、心が軽くなりますよね。
また、家族と老後について対話をしておくことも生前整理のひとつといえます。たとえば、介護が必要になったときにどうしたいか、お墓をどのように管理してほしいか、などの不安を家族と共有しておくことで、心の負担がやわらぎます。
死後のことを話す気まずさから先延ばしにしてしまいがちですが、決して後ろ向きな話題ではありません。生前整理のタイミングで家族と向きあい、今後の人生について考えるきっかけにしたいですね。
3.生前整理を進めるポイント
家の中を見渡すと溢れ返るモノたち。これらを見ると生前整理が途方もない作業に感じてしまいます。この状況で生前整理をうまく進めるポイントは、
少しずつコツコツ進めること
です。
なんだこれだけか、と思いましたか?実はこれが生前整理を上手に進めていくにあたって一番大切なことなんです。いきなり全力ではじめてしまうと必ず途中でエンジンが切れてしまいます。
「1日10分ずつ」これで良いのです。
「今日はこの引き出しだけ」というように場所からはじめるのもOK。
このように簡単に毎日のスケジュールを決めてカレンダーに書き込むことで、継続して進められます。
まとめ
自分で生前整理を行う場合は少しずつコツコツ作業を進めることが成功させるポイントです。
生前整理をはじめるのに遅いも早いもありません。ですが、生前整理を早めに行っておくことで残りの人生スッキリとした暮らしができます。
思い立った今がチャンス。やる気と体力があるうちに生前整理をはじめてみましょう。
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