お片付けラボコラム
汚部屋が原因のアレルギー症状4選!アレルギーの予防方法もご紹介
2024年07月29日

「風邪でもないのに鼻水やくしゃみが止まらない」
「湿疹といった皮膚トラブルに悩まされることが増えたような気がする」
こういったトラブルは、ハウスダストによるアレルギーが原因かもしれません。
特にゴミの放置や掃除をする頻度が少ない汚部屋は、部屋の隅やゴミの上にハウスダストが溜まりやすい環境と言えます。
目には見えないハウスダストですが、基本的にどんな部屋にもあります。
汚部屋に住んでいる場合、日常的にハウスダストを吸い込み続けてしまうため、定期的に掃除が行われている部屋に住む人よりもアレルギーを発症する可能性が高くなります。
アレルギーによる鼻水やくしゃみ、頭痛、湿疹といったトラブルは、完治させることが難しいため、対策をすることで上手に付き合っていく必要があります。
今回は、汚部屋が原因で発症しやすいアレルギー症状4選について詳しくご紹介します。
目次
アレルギーの原因となるハウスダストとは
ハウスダストは、ホコリやチリ、死んだノミやダニの死骸や糞、人や動物のフケ、毛髪、排気ガスなどの中でも、サイズが1mm以下のものを指します。
ハウスダストやダニは、アレルギーの原因になることが多い一方で、予防方法や根本的な治療方法は未だ解明されていません。
本来アレルギーとは、ホコリやダニ、特定の食べ物などを体の免疫機能が異物だと判断し、咳やくしゃみ、鼻水といったアレルギー症状を引き起こすことで体外に出そうとする働きを指します。
ハウスダストは非常に小さく軽いため、人が歩くだけで舞い上がり、吸い込みやすくなります。
ハウスダストによるアレルギーは、誰にでも発症するリスクがあるため、部屋にホコリや髪の毛がより溜まりやすい汚部屋の住人はより注意が必要と言えるのです。
汚部屋が原因で発症しやすいアレルギー4選
汚部屋で過ごすことで、ホコリやチリを吸い込んだり目や顔を掻いたりすることが多くなります。
汚部屋で過ごす全ての人がアレルギーを発症するわけではありませんが、ホコリや汚れが原因により、頻繁に目の痒みや肌荒れに悩む人は少なくありません。
実は、汚部屋が原因でアレルギーの中にはかかりやすい種類もあります。
ここでは、汚部屋が原因で発症しやすいアレルギー4選について、それぞれ解説します。
1.アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、ホコリやカビ、花粉が顔の肌につくことで、肌荒れや湿疹、乾燥しやすい状態になるといった症状が見られます。
肌のバリア機能が未発達な子どもに多く、成長とともに改善されることが多いようです。
稀に大人になってから発症することもあります。
アトピー性皮膚炎を発症しやすい人は、もともと敏感肌といった肌のバリア機能が弱く、アレルギー反応が起こりやすい体質の持ち主であることが多いです。
アトピー性皮膚炎は痒みを伴う症状も見られるため、肌に爪を立てて掻くことで症状が悪化しやすくなります。
アトピー性皮膚炎の症状を改善させるためには、こまめな部屋の掃除だけでなく、顔が擦れる枕カバーやシーツを洗濯し清潔な状態を維持することも大切になります。
2.アレルギー性気管支炎・咳喘息
アレルギー性気管支炎や咳喘息は、空気の通り道である喉の気管にアレルゲンが入ることで咳が止まらなくなる症状が特徴です。
アレルギー性気管支炎や咳喘息は、ダニの死骸や糞、動物のフケを吸い込むことで気管が腫れて狭くなるため、息苦しさや痰の増加が見られます。
他のアレルギー性疾患同様、部屋に溜まっているハウスダストを綺麗にしない限り、症状が改善されることは少ない傾向にあるようです。
咳喘息の場合、咳以外に「ヒューヒュー、ゼーゼー」といった異音や息苦しさ、喉の締めつけ感といった症状も見られます。
風邪症状で見られる咳よりも長く続くことが多く、発熱や痰が膿むというように症状が重症化した場合は、医師から抗生剤を処方されることもあるようです。
3.アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎とは、目の結膜という部分に雑菌が入ることで炎症を起こしてしまうことが特徴です。
ホコリやハウスダストが常に舞う環境で過ごすことが多いと、目をこする機会が増えるあるため、結膜に傷がつき、そこから雑菌が入りやすくなります。
結膜炎になると、目の白い部分が充血したり痛みを感じたり、目にゴロゴロとした異物感が強くなったりするようになります。
眼科を受診した際に処方される点眼薬や抗生物質の服用で改善するケースが多い一方で、汚部屋を改善しなければアレルギー性結膜炎を繰り返す恐れがあります。
4.アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は、花粉やホコリが鼻の粘膜に付着することで鼻水やくしゃみが止まらなくなるアレルギー疾患の一種です。
スギやヒノキの花粉によって鼻水やくしゃみが引き起こされるアレルギー性鼻炎は、季節性アレルギー性鼻炎に分類されます。
ダニやカビ、ホコリといった汚部屋に多いアレルギー物質が原因によるアレルギー性鼻炎は、通年性アレルギー性鼻炎とされ、季節問わず鼻がぐずぐずしたりくしゃみが断続的に出たりするといった症状が見られます。
風邪とは違い、アレルギー性鼻炎の鼻水は、粘り気がなくサラサラとした無色のものがほとんどです。
アレルギー性鼻炎は、鼻水や鼻詰まりといった症状を投薬で軽減させることができますが、アレルギー症状の原因である汚部屋を綺麗にしなければ根本的治療にはなりません。
放置することで、頭痛や倦怠感、集中力の低下を引き起こすリスクも高くなります。
汚部屋の住人がアレルギーになりやすい理由
汚部屋の住人がアレルギーになりやすい理由は、部屋の掃除を行う頻度が少ない傾向があるため、時間とともにアレルゲンが部屋に溜まりやすい状態だからです。
一般的にハウスダストの約30%は外から部屋に入ってきたものであり、残りの70%は食べ残しや衣類から出たホコリなど、部屋の中で発生したものとされています。
アレルギーの発症は、生まれつきその人が持っている許容量も大きく関係しています。
花粉やホコリといったアレルギー物質は水、人の許容量をコップにたとえることができます。
アレルギー物質が体内に入っていくことで、カップの水はどんどん増え、やがて溢れてしまいます。
溢れた時、アレルギー反応として湿疹や痒み、息苦しさといった症状が見られるようになるのです。
アレルギーに対する体の許容量は、個人差があります。
誰でも、大きいわけではないのです。
許容量が小さい場合は、汚部屋に住んでいる期間が短期間でも早くアレルギーになってしまうことが考えられるでしょう。
ハウスダストが溜まりやすい場所
1mm以下というとても小さいハウスダストは、部屋の隅やベッドの下、棚と壁の間といったちょっとしたスペースに溜まりやすいと言えます。
目に見える場所は、普段から重点的に掃除をする人が多い一方で、ホコリやチリが入りやすい家具の下や隙間は、大掃除でしか掃除をすることがないという人もいるでしょう。
エアコンを使うことで、ハウスダストは舞い上がり、部屋中に拡散されます。
普段から、部屋の中で特にホコリが溜まりやすい場所をチェックしておくこともおすすめです。
また、床材がフローリングか畳かといった種類の違いは、ハウスダストには関係ありません。
フローリングも畳もハウスダストが溜まる差はほとんどないとされています。
気になるアレルギー対策レベルをチェック!
頻繁に鼻がぐすぐすして詰まっていたり、軽い咳が止まらない時「もしかして部屋が汚いから?」と考えることもあるでしょう。
症状がひどい場合、掃除の仕方の見直しが必要なケースもあります。
アレルギーの症状が改善される部屋には、どのような特徴があるのでしょうか?
健康サイトbyアリナミン製薬に掲載されている「ハウスダストによる症状 セルフチェック」のアレルギー対策レベルをチェックして、アレルギー症状が出にくい部屋を目指しましょう!
☑室内の掃除を1週間以上しない
☑長くしまっておいた寝具を出す時、掃除機をかけずに使う
☑掃除をする時、ハタキを使っている
☑室内に湿気が多く、結露がよく溜まる
☑絨毯を敷いている
☑お菓子を室内でよく食べる
☑ペットを室内飼いしている
☑エアコンのフィルターは、めったに掃除をしない
☑部屋に小物が多い
☑浴室やトイレなどの換気扇をあまりつけない
アレルギー症状を抑えるための掃除方法
汚部屋をそのまま放置した場合、アレルギー症状が悪化することはあっても改善されることはほとんどありません。
アレルギー症状を改善させるためには、こまめに掃除をすることでアレルギーの原因になるハウスダストを除去することが大切になります。
しかし、誤った掃除方法で部屋の掃除を行なってしまった場合、ハウスダストが舞い上がって部屋の広範囲に広がってしまう恐れがあります。
アレルギー症状を改善するためにできる掃除のコツについて詳しく解説します。
掃除は上から行う
できるだけ効率的にホコリを取り除きたい場合は、掃除を上から下へ行いましょう。
床を掃除してから棚を掃除すると、どんなに気をつけていてもホコリが床へ落ちてしまいます。
せっかく掃除をした後に再び床にホコリが落ちてしまうと、歩いた時やエアコンを使った時に再びハウスダストが舞い上がり、吸い込みやすくなってしまうのです。
掃除を上から行う時は、ホコリを吸着するハンディモップなどで棚のホコリを落としてからクイックルワイパーなどで床掃除を行いましょう。
掃除中は、窓を開けて換気をしたり、ホコリを吸い込まないようにマスクをつけたりすることがおすすめです。
こまめに掃除をする
部屋に積もったホコリやチリ、花粉をこまめに掃除をすることで取り除きましょう。
ハウスダストによるアレルギー症状を改善させるためには、掃除が不可欠です。
休日にまとめて部屋の片付けをするよりも、1日30分といった短時間でも集中して掃除を心がけることが大切です。
花粉やホコリは、人が外出した際に服について一緒に室内に入ったり換気をした際に部屋に入ったりすることもあります。
部屋に入ったホコリやフケ、花粉などを0にすることはできません。
しかし、掃除をすることで、部屋にいるときに吸い込んでしまう花粉やホコリの量を少なくさせることはできます。
こまめに掃除をすることで、アレルギー性鼻炎や気管支炎などの症状を軽くさせることができるのでしょう。
掃除機だけではなく床拭きやモップも使う
細かいハウスダストは、掃除機の排気口から出る強い風で簡単に舞い上がります。
掃除機で舞い上がったハウスダストは再び床や家具に落ちてしまうため、掃除機だけでなくモップなどの掃除用具も取り入れて掃除をすることがおすすめです。
掃除機よりもハウスダストが舞い散ることが少ないモップを使用したり、掃除機をかけた後に床拭きを行うなどを習慣化させましょう。
モップの中には、ハウスダストを除去することに特化した種類もあります。
ダスキンといった掃除用モップのレンタルサービスもあるため、自分に合った掃除用具をそろえることもアレルギー症状を抑えることに効果的と言えるのです。
空気清浄機の導入を検討する
空気中のハウスダストを除去したい場合は、空気清浄機の導入を検討しましょう。
空気清浄機の効果を最大限にするためには、ベッドの枕元といった効果的な設置場所に置き、24時間稼働させることがおすすめです。
1枚以上のフィルターとハウスダストや花粉を吸い込むファンで構成されている空気清浄機は、部屋の広範囲に浮遊するホコリを手軽に除去してくれます。
加湿器が内蔵されているものやコンパクトでデスクに置きやすいサイズのものなど、空気清浄機のデザインや性能はさまざまなので、用途と好みに合った空気清浄機を選ぶことができます。
空気清浄機を使うことで、カーテンや壁紙にもつきやすいハウスダストを除去し、アレルギー症状を抑えることができるようになるでしょう。
ダニアレルギーの予防方法6選
目で確認することが難しいダニが繁殖した場合、肌の痒みやくしゃみといったアレルギー症状に悩まされることがあります。
特に汚部屋はダニのエサとなるホコリや食べカスがたくさんあるため繁殖しやすく、気温が上がると体中を刺されてしまう恐れもあるでしょう。
ダニの糞や死骸もアレルギーの原因となるため、ダニアレルギーを予防する対策が必要になるのです。
ここでは、ダニアレルギーの予防に有効な6つの方法をご紹介します。
1.布団類は天日干しにする
布団類は、洗濯機で丸洗いした後に天日干しをすることがおすすめです。
人は、寝ている間に約200mlの汗をかくとされています。
大量の汗を吸った布団は、非常に暖かく湿気が溜まっている状態であるため、ダニが繁殖するのにぴったりの環境です。
布団の中で繁殖したダニは、数分間掃除機をかけても布団の繊維を掴んで耐えることができるため、ほとんど数を減らすことができません。
そんなダニの繁殖を抑える方法が、洗濯機による布団の丸洗いと天日干しです。
ダニが死滅する温度は50℃で30分、60℃ならすぐに死滅させることができます。
布団を干す時は、布団の中まで乾燥させるために、風が通ることができる隙間を作ることが大切です。
勤務時間や部屋の立地の関係で外干しが難しい場合は、コインランドリーの乾燥機を利用することがおすすめです。
高温で乾かしてくれるため、ダニ退治効果が期待できます。
2.ぬいぐるみを洗う
布団と同じく、湿気や汚れが蓄積しやすいぬいぐるみも定期的に丸洗いをしましょう。
お気に入りのぬいぐるみを洗うことで、ふわふわな手触りが失われてしまうかと心配に感じる人がいる一方で、長期間洗われていないぬいぐるみは、見た目よりもずっと汚れている恐れがあります。
ぬいぐるみを洗う際は、ドライクリーニングをした後に手並みを整え、陰干しでしっかり乾かしましょう。
湿気が残っている場合、せっかく洗濯で駆除したダニが再びぬいぐるみの中に住み着く恐れがあるため、しっかりと乾燥させることが大切です。
真夏の蒸し暑い日に、黒いゴミ袋にぬいぐるみを入れて数十分炎天下の中に置いたり、車の中に置いたりすることもダニ退治におすすめです。
3.防ダニ効果のあるカーペットを敷く
喘息や湿疹などの原因となるハウスダストですが、カーペットやラグを敷くことでハウスダストの舞い上がりを抑制する効果が期待できます。
布団やぬいぐるみ同様、カーペットもダニの温床になると言われますが、それは誤ったイメージです。
平成2年に兵庫県西宮市が行った実験によると、カーペットとダニの関連性は認められず、反対にカーペットを敷くことでハウスダストが舞い上がる量を軽減する効果があるということが判明しました。
実はカーペットのきめ細かい繊維には、ダストポケット効果があります。
ダストポケット効果とは、舞い上がったホコリや花粉をカーペットの繊維が絡め取って取り込むことで、再び舞い上がることを防ぐカーペット特有の効果です。
カーペット=ハウスダストが溜まりやすいという印象は今なお存在しますが、ダニが近寄りにくい加工が施されているカーペットなどもあるため、アレルギー対策に取り入れてみることを検討しましょう。
4.換気や加湿器を使う
換気や除湿機を使うことで、空気中に漂っているホコリや花粉を床に落とし、掃除がしやすくなるというメリットがあります。
加湿器から出た水蒸気を花粉やホコリが吸うことで重くなり、下へ下へと落ちやすくなるのです。
下に落ちたホコリをそのまま放置した場合、再び乾燥し舞い上がりやすくなってしまうため、加湿器を使った後は掃除機やモップなどで床掃除を行なうことを習慣にすることが大切になります。
また加湿を使い続けることで溜まった湿気は、こまめに換気して部屋から逃がすことも大切です。
ダニが好む環境は、湿気があり食べ残しやお菓子のカス、ホコリといったエサが豊富にあるような場所です。
一方で乾燥した場所は嫌いであるため、こまめに部屋の空気を入れ替えることで、ダニが繁殖しにくい環境にすることができます。
雨が降っていて部屋がジメジメする場合は、エアコンのサーキュレーター機能や除湿機能を使うことで部屋の湿度をコントロールしましょう。
5.防ダニ用のスプレーやシートを取り入れる
ファブリック製のソファや布団の中に潜んでいるダニ対策として、防ダニ用のスプレーやシートを取り入れることがおすすめです。
ダニが嫌う成分が配合されているスプレーやシートを取り入れることで、人が座ったり眠ったりするソファや布団の上部にまでダニが上がってくることが難しくなります。
シートの中には、粘着性のある素材で上がってきたダニをキャッチし、そのまま捨てることができるものもあります。
眠っている間にダニに体を刺される心配もないため、季節問わず導入しましょう。
メーカーにもよりますが、スプレーは1ヶ月、シートは6ヶ月といった有効期限があります。
付属しているシールに有効期限を書き、こまめにチェックして交換することがおすすめです。
6.寝る時にマスクをつける
布団についたホコリや花粉、ダニの死骸といったハウスダストが原因によるアレルギー症状が出ると心配な人は、寝る時にマスクを着けて寝ると良いでしょう。
どんなに掃除を丁寧に行っても、部屋の中からハウスダストを0にすることは難しいです。
細かい繊維で織られたマスクを使うことで、寝返りをうって舞い上がったハウスダストを吸い込む量を抑えることが期待できます。
また、朝ベッドから起き上がった時も舞い上がったホコリやチリを吸い込んでしまうことを防ぐこともできます。
マスクを選ぶ際は、顔にぴったりとフィットするものを選ぶことで、マスクと顔の隙間から入ってくるハウスダストの量を軽減させることができます。
サイズが小さいマスクを選ぶことで、布が顔に擦れ、肌荒れや赤みといった肌トラブルの原因になる恐れがあるため、サイズ選びには注意が必要です。
汚部屋になりやすい精神疾患と発達障害7選
アレルギーを発症する可能性がある汚部屋は、精神疾患や発達障害が原因で陥ることがあります。
「病は気から」という言葉もあるように、部屋は住んでいる人の健康状態を移す鏡のようなものです。
汚部屋の影響で健康的な生活が送ることができない場合、自力での部屋の片付けや掃除が難しい原因が潜んでいる恐れがあります。
原因を解決しないまま、第三者の力を借りることで汚部屋を無事に片付けた場合、再び部屋が汚部屋になることもあるでしょう。
汚部屋になりやすいとされる精神疾患や発達障害には、どのような種類や特徴が見られるのでしょうか?
1.うつ病
仕事や人間関係からのプレッシャーやストレスが原因により、脳機能が乱れてしまう精神疾患の一種です。
これまで好きだった趣味に対しても興味がなくなるほど気力が低下することが特徴であり、食欲の減退や不眠などの症状も見られます。
気力の低下から部屋の片付けをしたくても難しい状態が続きやすいため、特に1人暮らしの人は部屋が汚部屋になりやすくなるのです。
うつ病になる前は明るく綺麗好きな性格だった人も、うつ病になってからはネガティブで自己肯定感が低いと感じる発言が増える傾向があるため、「人が変わった」と認識されるケースも少なくありません。
うつ病の治療方法としては、専門医による認知行動療法や投薬で改善するケースがあります。
治ったと思い、治療をやめてしまうと再発する恐れが高いため、根気よくうつ病と付き合っていく必要がある病気と言えます。
2.統合失調症
統合失調症は、うつ病と似たひどい気力の低下以外に、日常生活に支障をきたすほどの幻覚や幻聴といった症状が見られることがあります。
「誰かに監視されている」「ゴミから個人情報を抜き取られる」という妄想に囚われて、ゴミ出しができずに部屋に溜め込んでしまうケースも少なくありません。
統合失調症は、人目が異常に気になったりひどい無気力に陥ることも特徴であるため、ゴミ屋敷となった部屋を片付けたいと思っても体がいうことを聞かないことが多くなります。
体力や持続力も低下するため、たった5分間部屋の片付けをするだけでも、統合失調症の方にとっては大変な作業となります。
日常生活もままならなくなるため、適切な治療や周囲の人のサポートが大切なのです。
ゴミ屋敷に陥りやすい統合失調症についての詳細は、「ゴミ屋敷の原因とされる統合失調症とはどんな病気?片付けられない理由と解決方法をご紹介」で詳しく解説しています。
3.強迫性障害
「自分が決めた手順で部屋の片付けをしなければ、ひどいことが起こりそうな気がする」
「鍵を閉めたかわからないから、何度も戻って確認してしまう」
強迫性障害は、こういった恐怖や不安感から、手洗いや鍵の確認を繰り返し行ったり決められた手順で物事を進めなければパニックに陥ったりするといった症状が特徴です。
汚部屋に住んでいる人が強迫性障害である場合、間違って大切な物をゴミとして捨てていないかどうかが気になり、徹底的に見直すまでゴミ捨てができないというケースがあるようです。
ゴミ袋の中身のチェックに時間がかかったとしても、そのままの状態で捨てることができないため、どんどん部屋にゴミが溜まるようになってしまいます。
また、日用品のストックや除菌シートなどがなくなったり盗まれたりするかもしれないと考え、すでに必要以上のストックが家にあったとしても買うことがやめられないといったこともあるようです。
4.買い物依存症
本来気分転換になる買い物ですが「ただ買い物がしたい」という思いが強く、自分でコントロールができない場合は、買い物依存症を患っている可能性があります。
汚部屋や物屋敷になりやすいとされる買い物依存症は、大切な家族が亡くなったり重い責任がある仕事に従事していたりするといった、強いストレスや孤独が原因により買い物を続けてしまうことが多く見られます。
買い物依存症は、女性に多い印象を持つ人もいるかと思いますが、実は男性にも珍しくない精神疾患です。
買い物依存症は散財をするために、クレジットカードを上限いっぱいまで使用したり借金をしたりすることもあります。
一方で、買い物をした後は、満足感とともにひどい自己嫌悪になってしまうことも多いようです。
脳で分泌する物質の異常から我慢が難しくなるため、本人だけでなくサポートをする人も一丸となって治療する事が大切になります。
5.溜め込み症
溜め込み症は、別名「ホーダー」とも呼ばれる精神疾患の一種です。
溜め込み症は、ゴミや不用品を捨てた後に困る事態になるのではないか?と考え、恐怖で物を捨てることができないといった特徴があります。
本人に自覚がある場合とない場合があるようですが、溜め込み症の自覚がない場合、周囲から溜め込んでいるゴミの処分をお願いされた時に余計意固地になって頑なな態度をとることが多いです。
たとえ周囲が部屋に溢れかえったゴミで価値などないと思っていたとしても、溜め込み症の人にとっては大切な物である場合が多くあります。
部屋に放置していてもゴミや不用品に触られることを良しとしない人も多いため、業者に依頼して強制的に片付けてもらうことは難しいと言えるでしょう。
6.ADHD
ADHDは、集中力の欠如や注意力が散漫になりやすいといった特徴が見られる発達障害の一種です。
物事を順序立てて考え、行動することも苦手とされ「台所を片付けたら次はトイレ、終わったらリビング」といった掃除する場所の順番を決めたり、掃除の手順を守ったりすることも不得意という人が多いようです。
整理整頓された部屋で過ごしたいと思い、掃除や片付けを始めたところ、まだ掃除が終わっていないにもかかわらず次々と違う場所を片付け始めたり、出てきた漫画やアルバムを読み始めてしまい、結局終わらなかったというケースもあります。
ADHDを持つ人は、金銭感覚が乱れていることも少なくないため、「欲しい」「必要だ」と感じた物は衝動的に買うことが多いため、汚部屋になりやすい傾向があると言えます。
スケジュール管理や時間を守ることも苦手であることも少なくないため、ゴミの集荷時間に間に合わないこともあるようです。
7.認知症
認知症は、後天的に認知力や記憶力に問題が生じる病気です。
物忘れとは違い、悪化すると日常生活に支障をきたす恐れがあります。
毎日何気なく行っている掃除やゴミの片付けですが、実は必要か不要かを判断する判断力と物をどこにしまったかを忘れない記憶力が不可欠です。
実は認知症には自覚症状はなく、久しぶりに実家に帰った際に実家が汚くゴミまで放置されているため、異変に気がつくケースも少なくありません。
認知症を患う人は、ゴミの集荷日を忘れたり何をどこにしまったのかわからなくなったり、ゴミを分別することなくゴミ袋に入れたりしてしまうことが増えます。
どうしたのかと家族が聞いた場合、ボーッとして不明瞭な返答をすることも少なくありません。
認知症が進行すると、ゴミの集積所からゴミを家に持って帰ってきてしまうこともあるようです。
【東京都台東区】ゴミ屋敷の片付け実績
今回ご紹介する片付け実績は、うつ病で片付けられなくなった30代男性のゴミ屋敷清掃【東京都台東区】です。
東京都台東区のワンルームにお住まいだそうですが、数年前にうつ病を発症し退職。
それ以降、部屋の片付けやゴミ捨てができなくなり、徐々に部屋をゴミ屋敷にしてしまったそうです。
お兄様のサポートもあり、インターネットでゴミ屋敷を片付けてくれる業者を探した結果、頭金なしで最大60回払いの分割払いが利用可能なお片付けラボにご相談くださいました。
今回、行った作業です。
【作業内容】
・残置物全撤去
・薬品を使ったハウスクリーニング
・除菌、消臭作業
【お見積もり金額】
・作業人数 4名
・作業時間 8時間
・費用 40万円(12回払い)
ゴミの山は高いところで、1m以上もの高さに積み上がっている箇所もありました。
8時間ほどで全ての作業を完了しました。
お客様にも大変喜んでいただくことができました。
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放置することでアレルギー症状の悪化も考えられるため、できるだけ早く片付けを専門とする業者に依頼することがおすすめです。
お片付けラボは、24時間365日年中無休の片付けの専門業者です。
ご連絡方法は、お電話、メール、公式LINEの3種類!
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