お片付けラボコラム
【お困りの方へ】ゴミ屋敷の臭いがひどい!臭いの原因と解決方法
2023年09月16日
「家がゴミ屋敷状態で、消臭剤を使っても臭いが消えない。」
「臭いがひどくて食欲が出ないし気になって眠れない。」
ゴミ屋敷で問題となるのが「臭い」です。
生ゴミやカビの臭いだけなら我慢すればいいと思っている方がいたら、それは大きな間違い。
臭いは健康被害をもたらす要因になっています。
今回は、ゴミ屋敷はどうして臭うのか、その原因と解決方法についてご説明します。
目次
ゴミ屋敷が臭くなる原因とは
最初に、ゴミ屋敷がなぜ臭くなるのか、その主な原因をご紹介します。
放置されたゴミや食品の腐敗
ゴミ屋敷の臭いの原因のひとつが腐敗臭です。
放置されたゴミや食品が腐敗することで悪臭が発生します。
腐敗する原因は雑菌やカビですが、生ゴミのようなもともと腐りやすいものを水気が多く温度が高い状態に放置すると、菌の活動が活発になり腐敗が早まります。
ゴミ屋敷のように、物が多く風通しも悪い環境ではこの条件が揃いやすいと言えるでしょう。
ゴミ袋に入れても完全に密封するのは難しいので、どうしても臭いが漏れてしまうのです。
ペットの排泄物
ペットの排泄物も悪臭の原因となります。
犬や猫の尿はアンモニア臭だけでなく、縄張りを主張するための分泌物が含まれています。
これが独特の臭いにつながっているのです。
普段、ペットを飼っている人は気が付かないかもしれませんが、実は生ゴミよりもペットの排泄物の方が臭いが強いと言われています。
トイレなどのしつけができていないと、あちこちで臭いをまき散らすことになりかねません。
なお、劣悪な環境でペットを飼うことは、動物愛護法に違反することになりますので注意が必要です。
ペットではなく、ネズミなどの害獣の糞尿も同じことが言えます。
また、特にネズミはさまざまな病原菌を持っていることが知られていますので、臭いだけでなく触ってしまうと感染症に罹患してしまうことも考えられます。
カビの繁殖
「カビ臭い」という言葉があるように、カビはそれ自体も臭いを発します。
カビの厄介なところは、ゴミだけでなく壁・床・家具・服など、ありとあらゆるところに発生することです。
腐敗臭のところでもお話ししたように、カビが生えやすいのは高温多湿でカビの栄養となるものがある場所です。
壁や床のカビは埃などが栄養源となっていますが、服やカーテンなどは手が触れることで汚れが付いたり、飲み物などが飛び散ったりすることも原因となります。
封水切れ
封水(ふうすい)とは、排水口から臭いや虫などが上がってこないようにするための水です。
キッチンや洗面台の下の配管が曲がっているのはこの封水を溜めておくためです。
便器にも一定量水が溜まっていますが、それも封水です。
ゴミ屋敷で水回りにゴミが溜まり、使用しなくなってしまうとこの封水が干上がってしまうことを「封水切れ」と言います。
こうなると、下水管などから臭いが上がってくるのを防ぐことができなくなってしまうため、部屋にドブのような臭いが充満してしまうのです。
有害物質の発生
スプレー缶やカセットコンロ用のガスボンベ、ライターなどは中身が漏れてしまうと有毒なガスが発生することがあります。
ゴミの重さでつぶれたり古くなってサビついた場所から中身が出てしまったりすることも十分考えられます。
ガスボンベのガスは基本的には無害ですが、気化すると体積が一気に増えて窒息する可能性が出てきます。
放置するのは非常に危険です。
また、喫煙している場合は部屋にタバコの臭いがついてしまうことは珍しくありません。
タバコのヤニは色や臭いが付きやすいのが特徴です。
そのうえ、ニコチンなどの有害物質と混ざると落とすのが非常に難しくなることから、壁紙をすべて貼り替えなければ臭いが消えないこともあります。
ゴミ屋敷の臭いがもたらすリスク
ゴミ屋敷に充満する悪臭は、実は様々な悪影響を及ぼしています。
最初に、ゴミ屋敷の臭いを放置するとどのようなリスクがあるのかご説明しましょう。
健康被害
真っ先に挙げられるのが健康被害です。
臭いがあるということは、カビや害虫の死骸などが舞っているということですので、アレルギーや呼吸器疾患を引き起こす可能性が高くなります。
また、ダニや害獣の排泄物から細菌やウイルスに感染して重症化することもあるでしょう。
場合によっては死亡することもあるので、おかしいと思ったら病院で検査をしてもらうことをおすすめします。
そのほか、臭いによって慢性的な頭痛に悩まされたり、食品が傷みやすいことから食中毒になったりする場合もあります。
近隣住民とのトラブル
ゴミが庭などに積み上がっている場合はもちろんですが、部屋の中であってもドアや窓を開けるたびに臭いが外に広がっていきます。
そのため、近隣住民とトラブルになることが良くあります。
臭いが付くため洗濯物が干せない、窓が開けられないといった苦情が出ることは容易に考えられるでしょう。
また、お年寄りや体の弱い方、持病がある方などがいる場合もありますので、自分だけの問題ではないことをよく考える必要があります。
ストレスの増加
人間の五感の中で、視覚・味覚・聴覚・触覚は脳の視床を通って前頭葉に認識されます。
しかし、嗅覚だけは直接前頭葉に届くことが分かっています。
アロマテラピーなどがリラックスに有効なのは、脳に直接作用するからなのです。
また、鼻をつまむと味がよくわからないと言われますよね。
おいしそうな匂いで急にお腹が減った気になってしまうことも、多くの人が経験しているはずです。
これをゴミ屋敷の悪臭に代えたらどうなるでしょうか。
不快な臭いを感じ続けることはストレス以外の何物でもありません。
もちろん、悪臭の中では食欲がわくことも、心地よい眠りにつくことも難しいでしょう。
こんなことが続けば、健康な人も具合が悪くなってしまうのも仕方がないのではないでしょうか。
素朴な疑問、住人は臭いに気付かないもの?
これらのことを聞けば、「ゴミ屋敷に住んでいる人は臭いが気にならないのだろうか?」と考えてしまいますよね?
実は、人間の鼻は同じ臭いをかぎ続けると慣れてしまうものなのです。
嗅覚の「慣れ」は意外と早く、命の危険を伴うような強烈な臭いを除けば、多くの臭いは1時間程度で気にならなくなってしまうと言われています。
ですので、もしかしたら当の本人はさして気にしていない可能性があります。
ただし、だからと言って体への影響がないということではないので、もしかしたら体調が悪いと思いながら暮らしている可能性は十分にあるでしょう。
ゴミ屋敷の臭いを解消する方法
ゴミ屋敷の臭いは消臭剤などの小手先の方法で解消するものではありません。
臭いを発しているものを片付けることが最優先です。
ゴミの処分
まず、臭いのもとになっているゴミをすべて処分しましょう。
片付けの際は最低でもマスクと手袋は着用してください。
軍手は水分を吸ってしまうので、できればゴム手袋を用意した方が安心です。
感染症を防ぐ意味でも、しっかりと準備します。
自治体のゴミ回収に出すにはゴミの分別が必須ですが、例えば「汚れの酷い段ボールや紙は燃えるゴミに捨てる」といったルールが設けられている場合も少なくありません。
同様に中身が腐ってカビが生えてしまったペットボトルは再利用できないことになっています。
自分でゴミ屋敷を片付ける際は、自治体のHPや直接問い合わせるといった方法で確認してから始めましょう。
カビやシミの除去
カビやシミは、薬品を使用して落とします。
水回りは中性洗剤を、壁や床は消毒用アルコールを使うと落とすことができます。
掃除機などで吸い込んでしまおうと考える方もいるかもしれませんが、排気でカビの菌を宙に舞わせてしまうので避けた方がいいでしょう。
もし、カーテンなどにもカビが生えてしまっている場合には漂白剤を使用します。
ただし、漂白剤は色落ちの可能性があるので、色柄ものの場合は色落ちしないことを謳った製品を利用してください。
雑巾やタオルにカビが生えている時は、そのまま燃えるゴミとして処分した方がいいでしょう。
洋服のカビは種類によって落とし方が異なります。
小さければ自分で落とすことも可能です。
自信がない時はクリーニング店に依頼しましょう。
臭いの染みついたものの処分
長い間、洗濯をしていない寝具やクッションなどは臭いが染みついてしまっています。
何度も洗えば臭いは取れるかもしれませんが、ダニなどがついていることもあるので、できればそのまま処分しましょう。
家具(布製のソファーなど)は洗うことが困難です。
布類は臭いが付きやすいので、不安がある時は捨ててしまった方が安心です。
排水口の清掃
排水口が詰まってしまっていたり、封水切れを起こしていたりする時は自分で判断せずに専門業者に依頼した方がいいでしょう。
長い間使用していないと、排水管などのトラブルがないとも限りません。
水道工事会社やゴミ屋敷清掃業者などに対応可能かどうか確認してください。
ペットの排泄物の処理
ペットがいる場合はフンをしっかり掃除しましょう。
ケージがある場合は水洗いをしてペットシーツを敷くようにしてください。
放し飼いになっている時は、尿が染みついていることがありますので、床や壁だけでなく家具などもしっかり拭き取ることが大切です。
また、ペット自体もシャンプーを使ってしっかりと洗ってあげましょう。
犬や猫以外の動物でも、あまりに汚い場合は洗ってあげた方がいいですが、心配な場合は病院などに問い合わせをしてみてください。
壁や天井のタバコの臭いの除去
タバコのヤニ臭さは一度ついてしまうと落とすのが非常に困難です。
壁紙の色が変わるほど汚れている時は天井や壁紙を張り替えることも考えた方がいいかもしれません。
ただ、ハウスクリーニングで対応できる場合もありますので、相談してみるのもいいでしょう。
臭いが出る前にやっておきたい対策とは
ゴミ屋敷になってしまうと、どうしても臭いを押さえることは難しくなります。
ですので、最低これだけはやっておきたいことをご説明しましょう。
ゴミを溜めない
やはり、決まった日にきちんとゴミを回収に出すのが一番です。
特に生ゴミなどは時間が経つと臭いが出てしまうので、回収日に出すように心掛けましょう。
そのためには最初からゴミの分別をきちんと行うことが大切です。
分別が可能なゴミ箱などを用意すると捨てるのが楽になります。
部屋の換気を行う
空気がよどむと湿気がたまってカビが生えやすくなります。
こまめに換気を行うといいでしょう。
通気を良くするだけで、カビの発生を抑えることが可能になります。
天気がいい湿度の低い日には、クローゼットの扉も開けておくと効果的です。
また、家に乾燥機や浴室乾燥機がなく部屋干しする時は除湿機を使うといいでしょう。
近くにコインランドリーがあれば、乾燥機を利用するのもおすすめです。
消臭剤を利用する
「ゴミを処分する前に臭いが出てしまう」といった時には消臭剤も有効です。
消臭剤にもいろいろ用途があるので、適切な物を選ぶようにしましょう。
また、ゴミ箱自体が汚れて臭うこともあります。
汚れたと感じた時には、ゴミ箱そのものを洗うと臭いが軽減することもあります。
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基本的に、ゴミ屋敷の臭いはゴミがなくならない限り消えることはありません。
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最近では悪臭やハエのせいできちんと眠れないと困っていたようでした。
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