「片付けたいのに、掃除すると気持ち悪くなるので作業が捗らない」
「片付けが進まずに部屋が散らかり、悪循環から抜け出せない」

 

あなたはこんな悩みを抱えていませんか？
汚部屋やゴミ屋敷に住んでいると、心身ともに調子が悪くなってしまいます。
部屋の空気は想像以上に汚れているため、注意しなければなりません。

 

この記事では、部屋の片付けをすると体調を崩す原因について解説します。
片付けについて悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。

部屋を片付けると具合が悪くなる3つの原因

 

部屋の片付けと体調不良には、どのような関係があるのでしょうか。
ここでは3つの原因を紹介します。

シックハウス症候群の症状が出ている

片付けをしたときに限らず、普段から原因不明の不調に悩まされている人はいませんか？
たとえば頭痛持ちでないのに頭が痛かったり、突然吐き気を催したりする場合は要注意です。
それらの背景には、シックハウス症候群が潜んでいる可能性があります。

 

シックハウス症候群とは、化学物質によって引き起こされる症状の総称です。
近年の住宅は断熱性や気密性に優れている反面、室内の空気が汚染されやすくなっているといえます。
建材や家具などに含まれる化学物質の他、目に見えない汚れが部屋に充満したことにより体調を崩している可能性があるでしょう。
症状の有無は個人差によるところが大きいため、シックハウス症候群だと自覚していない人も多いと考えられます。

ホコリ・ハウスダスト・カビなどを吸っている

繰り返しになりますが、室内の空気は想像以上に汚れています。
部屋の片付けが行き届いていない場合、日常的にホコリ・ハウスダスト・カビなどが漂っているかもしれません。
ホコリとハウスダストは混同されがちですが、厳密にいうとまったくの別物です。
前者は目に見えるゴミで、後者は目に見えないほど微細な粒子を指します。
いずれにしろ人体に有害な物質である点では共通しているといえるでしょう。

 

カビは台所や洗面台のような水回りだけでなく、窓やカーテンにも発生します。
結露した水分が窓に付着し、そこからカビが生えるのです。
窓に近い場所にあるカーテンも同様のため、定期的に掃除するといいでしょう。

好転反応が出ている

好転反応とは片付けをした際に生じる副作用のようなもので、一気に断捨離した後に出やすい傾向があります。
物を捨てると通常は気分がスッキリするはずですが、ときにストレスを感じて体調を崩すケースもあるようです。
片付けは心身に負担をかけるため、無意識のうちに疲れが溜まっても不思議ではありません。

対策としては一気に片付けようとせず、適度に休憩を挟みながら作業しましょう。
片付けに苦手意識がある人ほど好転反応を引き起こすリスクが高いため、焦らずゆっくりやるのがおすすめです。

部屋を片付けられない人にありがちな4つの理由

 

続いては、部屋の片付けができない理由について説明します。

多忙で片付ける時間がない

本来はきれい好きだとしても、忙しくて片付けられない人もいるでしょう。
毎日の仕事や家事、育児など、やるべきことはたくさんあります。
それらと比較すると片付けの優先順位は低いため、つい後回しになりがちかもしれません。
この場合は家事代行サービスに依頼すると悩みを解決できる可能性が高いです。

精神疾患やADHDなどで片付けられない

片付けができない理由の1つとして、うつ病や統合失調症、ADHD（注意欠如・多動症）などを抱えていることが考えられます。

重度の精神疾患がある場合、何事に対してもやる気が出なくなります。
ストレスにより自己管理ができなくなるため、片付けられなくても当然でしょう。

 

ADHDとは発達障害の一種です。
片付けをする際には作業の段取りを考える必要がありますが、ADHDの人はそれを苦手としています。
また気が散りやすいという特徴があり、次から次へと興味の対象が移り変わるのです。
たまたま目に入った本に読みふけって作業が進まないといったことも珍しくありません。

高齢になり体力が低下している

人間は誰しも歳を取りますが、加齢もまた片付けられない理由になります。
年齢を重ねるにつれて体力が落ち、重い物を持って移動できなくなることはよくあるでしょう。
また肩やひざなどの痛みに悩まされたり、足腰が弱って転びやすくなったりする人は多いのです。
体力が低下すると気力も失われるため、片付けたくても片付けられなくなると考えられます。

 

高齢者は物を捨てることに対してもったいないと感じる人が多く、ただでさえ物を溜め込みがちといえるでしょう。
気が付いたときには所持品が溢れかえっており、どこから片付ければいいかわからない状況になっているかもしれません。

認知症により片付けがままならない

日本では超高齢化社会が目前に迫っており、それに伴い認知症の患者数も右肩上がりに増えています。
厚生労働省によると、団塊の世代が75歳を迎える2025年にはおよそ700万人が認知症を発症すると推定されているのです。

 

認知症が進行すると物忘れがひどくなり、同じ物を何回も購入したり物の置き場所がわからなくなったりします。
しょっちゅう探し物をするため物をひっくり返し、家の中がぐちゃぐちゃになるという悪循環に陥るのです。
もともときれい好きな親や親戚が片付けられなくなったとしたら、認知症の初期症状が出ている可能性を疑うべきでしょう。

汚部屋が心身にもたらす悪影響

 

汚部屋での生活にはデメリットが多く、生活の質を著しく下げる原因になります。
具体的には以下のような悪影響があるでしょう。

 

・ストレスが溜まる
・ネガティブな気分になる
・アレルギー疾患になるリスクがある

 

以下ではそれぞれ詳しくみていきます。

ストレスが溜まる

汚部屋で生活する最大のデメリットは、探し物をする頻度が増えることです。
誰しも「あるはずの物が見つからずにイライラした」という経験をしているのではないでしょうか。
仕方なく買いなおしたところ、後日それが見つかってガッカリするというのもよく聞く話ですね。

 

「塵も積もれば山となる」といいますが、小さな出費であってもストレスとなって蓄積されます。
日頃から片付けておけばよかったと後悔しないよう、少しずつ不用品を捨てておくことを推奨します。

ネガティブな気分になる

生活スペースがゴミに浸食されていると、それだけで嫌な気分になります。
たとえば不用品が山のようになっている様子を想像してみてください。
おそらく一刻も早くゴミを捨てたいと思うはずです。
そして片付けられない自分が嫌になるでしょう。

 

いわゆる汚部屋やゴミ屋敷と呼ばれる状態になると、片付けるのに時間がかかります。
するとますますやる気がなくなり、ゴミが溜まるという悪循環に陥るのです。
こうなると自力で片付けるのは難しいため、業者に依頼したほうが早いでしょう。

アレルギー疾患になるリスクがある

ホコリやハウスダストは健康にも悪影響を及ぼします。
汚れた空気を吸い続けると、アレルギー体質でない人でも鼻炎・気管支喘息・アトピー性皮膚炎などを発症するかもしれません。
もともとアレルギーを持っている場合は症状が悪化する可能性があります。

 

鼻水や鼻づまりといった軽微な症状で済めばいいですが、重症になると全身にじんましんが出ることも。
たかがアレルギーと侮ってはいけません。

部屋を片付ける方法

 

片付けなければと思っていても、なかなか実行に移せない。
そんな人も多いのではないでしょうか。
まずは自力で片付けられるかを見極めるところから始めましょう。
無理なら一刻も早く専門業者に依頼すべきです。

自力で片付けられる場合

以下の条件に該当するなら、自分で片付けができると思われます。

 

・部屋に足の踏み場がある
・ペットボトルや弁当の容器などが多い
・洗面台や台所などの水回りが使える

 

時間と労力はかかりますが、業者に依頼するより費用を抑えられる利点があります。

1. 片付けの段取りを考える

片付けを開始する前に、必ず計画を立てましょう。
部屋の状況によっては数日かかるので、大まかにゴミの量を把握してください。
粗大ゴミがある場合、外に運び出して処分する手間がかかります。

2. 片付けに必要な道具と人員をそろえる

片付けの段取りが決まったら、作業に協力してくれるメンバーを探します。
この段階で必要な道具も揃えておきましょう。

 

【片付けに使う道具】
ゴミ袋、軍手、マスク、殺虫剤、作業着、新聞紙、ビニール紐、ガムテープ、雑巾、ほうき、モップ、洗剤

 

ゴミ袋はいくらあっても困らないので、100枚ほど買っておくと安心です。

3. 実際に片付ける

いざ片付けに突入したら、基本的に捨てることを優先してください。
不用品は迷わず処分し、判断に困ったら保留にしておくといいでしょう。

4. ゴミを運び出して掃除する

手元に残したいアイテムを分けたら、ゴミを外に搬出します。
最後に床や壁を掃除して匂いや汚れを取り、片付けは終了です。

業者に依頼する場合

以下のような状況になっている部屋は、業者に片付けを依頼することを推奨します。

 

・ゴミが天井の高さまで積もっている
・室内に悪臭が漂っている
・害虫や害獣の住み家になっている

 

ここまで汚れていると、素人の手に余るでしょう。
お金はかかりますがプロの力を借りることをおすすめします。

1. 信頼できそうな業者を探す

ネットで片付けの業者を探す場合、以下の資格を取得しているか確認してください。

 

・一般廃棄物収集運搬許可証
・産業廃棄物運搬許可証

 

少なくとも上記のいずれかがあれば信頼できるでしょう。
その他に会社概要にも目を通し、所在地や連絡先の有無を確認するといいですね。

2. 相見積もりを取る

前提として費用の相場はあってないようなものだと考えてください。
部屋の広さやゴミの量によってかわるからです。
見積もり作成にあたり、現地調査をしてくれる業者だとベストでしょう。
必ず2～3社に見積もりを依頼し、金額を比較してください。
極端に安い、あるいは高い費用を提示する業者は避けるのが無難です。

 

3. 業者に片付けてもらう

作業当日に業者が現場に入って片付けます。
プロの手にかかれば、ゴミに占拠された部屋もスッキリ片付くでしょう。
もし可能であれば依頼者も片付けを手伝うと費用を浮かせられます。
片付けのノウハウを教えてもらえる貴重な機会でもあるため、今後の参考にしてみてはいかがでしょうか。

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