お片付けラボコラム
ゴミ屋敷でリフォームが必要な4つの箇所!工事前にゴミ撤去が必須な理由とは
2023年08月30日
「貸している物件がゴミ屋敷になってしまった…リフォームが必要かしら?」
「住民がゴミを放置して夜逃げ。どう対応したら良いの?」
物件を貸しているオーナーの方が恐れるのは、家賃滞納とゴミ屋敷化ですよね。
特にゴミ屋敷住民は同時に家賃を滞納するケースが多いので、家主としては早期に問題を解決して、次の入居者を迎えたいはず。
しかし次の入居者を迎えるには、ゴミを撤去してリフォームが必要になるケースが多いんです。
この記事では、ゴミ屋敷でリフォームが必要になる箇所と事例、リフォームを依頼する流れ、改装前にゴミ撤去が必須な理由を解説。
オーナー向けに、物件をゴミ部屋にされた場合の対処法も紹介します。
最後まで読めば、貸している物件がゴミ屋敷になってもスムーズに対応して、次の客付けまでにリフォームまで済ませられるでしょう!
目次
ゴミ屋敷でリフォームが必要な箇所と事例
ゴミ屋敷でリフォームが必要となる箇所と事例について解説します。
1.壁や床・天井
2.トイレのリフォーム
3.浴室のリフォーム
4.キッチンのリフォーム
賃貸物件を所有しているオーナーの方は特に、ゴミ屋敷になるとその後のリフォームについて検討する機会が多いはず。
今から説明するゴミ部屋のリフォーム箇所について知識を入れておくと、退室後の処理が楽になります。
壁や床・天井
ゴミ部屋はゴミを撤去したとしても、壁や床、天井にまで生ゴミの汁が染み込んだり、発生した悪臭が取れません。
大量のペットを飼っていて猫屋敷のようになっていた場合は、リフォームが必須です。
ニオイは厄介でクロスだけでなく、家の基盤や柱にまで染み込んでいる場合があります。
壁や床・天井はゴミ屋敷住民が退室した後に、改装されるケースが多いです。
トイレのリフォーム
ゴミ屋敷住民は掃除を全くしないため、トイレもかなり汚くなっています。
尿石は悪化すると通常の洗剤では取れませんし、悪臭を放つケースが多いです。
また、トイレにゴミを溜めて放置して使えなくなり、ペットボトルに尿を溜めていたような場合でもリフォームが必要になります。
長年トイレを使わないと、タンクが劣化したり排水に支障をきたしたりする可能性が高いです。
浴室のリフォーム
ゴミ屋敷住民が退去した後は、浴室のリフォームも必要です。
長年浴室を使っていなくても、湿気が多ければカビが発生してしまいます。
また重度のゴミ屋敷の場合は、お風呂場や脱衣所にゴミを溜めている場合も多く、汚れも溜まっているでしょう。
根を張ったカビや黄ばみ、ピンクカビはなかなか落とせないので、リフォームをしてお風呂を新調しなければいけません。
キッチンのリフォーム
台所も掃除しなければ劣化したり、油汚れが取れなくなったりと、最終的に改装が必要になるかもしれません。
ゴミ屋敷に住んでいた人がゴミをシンクにため、シンクが劣化して正常に使用できなくなる可能性も。
排水管に生ゴミを流していると、管が故障して浸水する危険もあるので、そのままでは使えません。
キッチンを解体して、新たにキッチンを新設するなどのリフォームが必要になる可能性があります。
ゴミ屋敷のリフォーム手順
著しく汚れたゴミ屋敷をリフォームする手順を説明します。
1.ゴミを全て撤去する
2.床や天井のハウスクリーニングを行う
3.部屋全体の消臭・消毒作業
賃貸物件オーナーは、退室後のリフォームの手配をしなければなりません。
どんな流れでゴミ部屋をリフォームすべきかを把握しておきましょう。
ゴミを全て撤去する
リフォーム業者はゴミの撤去をしてくれないので、まずは部屋にあるゴミを全て撤去しなければなりません。
撤去と清掃作業はオーナー自身で行うケースもありますが、ゴミ屋敷の場合は一人では無理でしょう。
そのため、ゴミ屋敷の清掃業者に依頼してゴミの撤去と清掃作業を依頼するケースが多いです。
リフォーム業者はゴミの撤去が完了した物件でなければ、工事に着手してくれないため、必ず事前に撤去する必要があります。
床や天井のハウスクリーニングを行う
ゴミの撤去が完了したら、床や天井のクリーニング作業を行います。
清掃作業をしても汚れが取れなかったり、クロスに汚れが染み込んだりしている場合はリフォームが必要です。
ゴミ屋敷の片付け業者はハウスクリーニングも対応できる業者が多いので、一緒に頼むと良いでしょう。
部屋全体の消臭・消毒作業
壁や床に染み込んだ臭いを消すために、消臭作業や消毒作業も行います。
消臭や消毒で対処できない汚れがあった場合は、リフォームが必要です。
この時点で部屋を貸しに出せないと判断したら、工務店等に依頼してリフォームを依頼しましょう。
リフォームの際は工務店に現地に来てもらって見積もりを取り、料金を精査して依頼する工務店を決めてください。
ゴミ屋敷のリフォームには片付け・清掃が必須な理由
リフォーム業者はゴミ屋敷の清掃作業はしないので、事前にゴミの撤去や清掃が必須です。
1.リフォーム業者はゴミ屋敷の片付けは対応しない
2.リフォームが必要な箇所を正確に判断するため
3.ゴミ屋敷のリフォーム費用を抑えられる
その他、事前にゴミ屋敷の片付けをしておくべき理由を解説します。
リフォーム業者はゴミ屋敷の片付けは対応しない
工務店は部屋の改装工事は対応してくれますが、ゴミを撤去するのは専門外です。
清掃を済ませておかないと、そもそも依頼を断られてしまいます。
ゴミ屋敷から運び出す対象物は、ゴミや産業廃棄物となるため、産業廃棄物の運搬許可が必要です。
反対にリフォームを行うには、建設業許可が必要(500万円以上の請負工事の場合)となります。
両方の資格を所有している業者は少ないため、ゴミの撤去とリフォームは別で頼まなければならないのです。
リフォームが必要な箇所を正確に判断するため
ゴミが高く積み上がっている状態で工務店を呼んだとしても、どこをリフォームして良いか検討がつきません。
正確な見積もりを出してもらうためにも、事前清掃が必須です。
著しく汚れているゴミ屋敷は、清掃して一度部屋を空にしないと状態が分かりません。
そのため、リフォーム業者に依頼する前にゴミ撤去業者を呼んで、全てのゴミや不用品を運び出してもらう必要があるのです。
ゴミ屋敷のリフォーム費用を抑えられる
ゴミ屋敷の清掃作業にかかる費用は、賃借人に請求できます。
しかし、ゴミ屋敷を作り出してしまう人は経済的困窮者が多く、支払いができないケースも多いです。
また、夜逃げ同然に逃げて家賃すら払わないような悪質な入居者もいます。
さらにオーナーはリフォーム費用まで負担し、完了までは賃料が入って来ないため経済的な負担が大きいです。
ゴミを事前に撤去してリフォーム箇所を見極めれば、不要なリフォームをしなくて済みます。
ただでさえ高額な家主の負担を抑えるためにも、リフォーム前にゴミ屋敷の片付けとクリーニングをしましょう。
ゴミ屋敷のリフォーム前の片付け・清掃方法
物件オーナーの方で、ゴミ屋敷のリフォーム前の片付け作業や清掃について、方法がわからないとお悩みの方もいるでしょう。
そんな方は、以下3つの方法を参考にしてください。
1.行政や自治体の支援を利用する
2.自力でゴミを片付けて清掃する
3.ゴミ屋敷の専門業者に片付けやハウスクリーニングを依頼する
ゴミ部屋を掃除し、次の賃借人を探すためにもスムーズかつ低コストで片付けを済ませましょう。
行政や自治体の支援を利用する
貸している部屋がゴミ屋敷になっていると今悩んでいるなら、行政や自治体の支援を利用しましょう。
まだ入居者がいる状態であり、なおかつ自治体にゴミ屋敷条例がある場合は、市役所などの行政対応でゴミの撤去をしてもらえます。
入居者がすでに退去している場合は支援を受けられない自治体が多いので、その場合は次からの対処法に進みましょう。
自治体に相談すれば、行政によってゴミ屋敷の住民に注意や戒告をし、それでも状況が改善しない場合は行政代執行が可能です。
行政代執行とは、行政が主体となって強制的にゴミ屋敷のゴミを撤去することです。
費用は行政から賃借人に対して請求されるので、オーナーの負担はありません。
ゴミ屋敷の状態が悪化する前に行政に助けを求めて、撤去しておけば入居者が退去した後の処理も楽になります。
ゴミ屋敷に対しての市役所の対応や支援については、ゴミ屋敷に対しての市役所対応は?ゴミ屋敷条例の概要・対処法を紹介で紹介しています。
自力でゴミを片付けて清掃する
貸していた物件に住んでいた住人が、ゴミを片付けずに退去した場合は、自分でゴミを片付ける必要があります。
業者に依頼する費用も節約したい場合は、自力撤去をしましょう。
自力撤去とはオーナー自身がゴミ屋敷のゴミを分別し、処理場へ持って行って処理することです。
通常のゴミの日に普通ゴミとして出す方法もありますが、あまりに量が多いため、処理場に持って行ったほうが早く処理できるでしょう。
軽トラックをレンタルする経費、掃除や片付けにかかる時間や手間がかかりますが、自力のため費用は無料です。
ただし、片付けが完了するまでリフォームも依頼できず、それだけ新しい借主を探すまでの日数がかかってしまうので、効率を考えるとおすすめではありません。
ゴミ屋敷の専門業者に片付けやハウスクリーニングを依頼する
当メディアで最もおすすめのゴミ屋敷に対する対処法は、ゴミ屋敷の専門業者に片付けとクリーニングを依頼する方法です。
ゴミ屋敷の片付けを専門的に扱う業者は、ゴミ撤去のノウハウや処分方法を熟知しています。
そのため、一人暮らし用の物件なら1日程度、一軒家であっても数日で片付けとハウスクリーニングが可能です。
管理会社経由で業者を紹介してもらう方法もありますが、管理会社が契約している業者は対応が遅く、繁忙期は対応できないケースも。
ゴミ屋敷の片付け業者を独自で探した方が、早く部屋からゴミを全て撤去できます。
また、支払い方法なども柔軟に対応してくれるので、家賃収入が途絶えてキャッシュフローが厳しい家主の方でも利用しやすいでしょう。
リフォームを頼まない場合でも、部屋のクリーニングは必要なので、ゴミ屋敷専門の片付け業者に頼んで損はありません。
ゴミ屋敷のリフォーム前の片付け・清掃ならお片付けラボがおすすめ!
貸している物件がゴミ屋敷になっているなら、早期に対処が必要です。
ゴミ屋敷が1部屋でもあると、物件全体に悪臭や害虫被害が想定されます。
また、ゴミ屋敷があることで不安を感じた他の部屋の住民までが退去し、家賃収入が減少するリスクすらあるんです!
すでにゴミ屋敷住民が退去し、膨大なゴミだけが残されている場合は、ゴミを撤去してリフォームが必要か見極めましょう。
部屋をきれいにしてみないと、リフォーム工事が必要かどうか判断できません。
その場合は自力撤去ではなく、ゴミ屋敷の片付けノウハウを持った業者に依頼するのが良いでしょう。
早急にゴミを撤去すればするほど、リフォーム着工も早くなり、次の賃借人を迎えられます。
弊社お片付けラボも、さまざまな物件のお片付けに対応してきました。
中には尿をペットボトルに溜めて大量に放置したような、ひどい状態のゴミ屋敷も。
お片付けラボはゴミ屋敷の片付け経験が豊富で、清掃作業やハウスクリーニングもご依頼いただけます。
弊社独自の頭金0円で利用できる分割払い・後払いシステムの利用も可能なので、今現金収入がないオーナー様にも利用しやすい業者です。
ゴミ屋敷の片付けと清掃を担当した事例
お片付けラボで過去に受託した、物件オーナー様からの片付け依頼の実績を紹介します。
入居者が数ヶ月家賃滞納をしたうえで連絡が取れなくなり、安否確認に行ったところ部屋がゴミ屋敷に。
ポストに鍵と手紙が置かれており、一方的に賃貸借契約を解除するという内容だったそうです。
このケースではゴミの撤去とクリーニングのみで、リフォームは必要ありませんでした。
弊社が伺い1日で撤去作業とクリーニングを実施したところ、家主様から「やっと気持ちが落ち着いた」と感謝の言葉をいただきました。
以上のように物件オーナー様からのご依頼で、ゴミ屋敷の清掃作業や片付けを依頼いただくケースも多いです。
ゴミ屋敷の片付け実績が豊富で、分割払いも可能なので、家賃滞納があって収入が途絶えている場合でも安心してご利用いただけます。