お片付けラボコラム
ゴミ屋敷への支援方法は4つ!近隣住民向けのサポート・早急にゴミ屋敷を片付ける方法
2023年08月30日
「ゴミ屋敷住人が受けられる支援方法は?」
「近隣のゴミ屋敷から被害を受けている場合、行政を頼って良いの?」
ゴミ屋敷は重大な社会問題となっていますが、自治体や行政からの支援方法も同時に拡充されています。
この記事では、ゴミ屋敷住人が受けられる行政からの支援方法、近隣にゴミ屋敷がある方向けの支援方法と注意点を解説。
ゴミ屋敷があることによるリスクや、早急にゴミ屋敷を片付ける方法まで紹介しています。
目次
ゴミ屋敷住人が受けられる行政からの支援方法
ゴミ屋敷住人が行政から受けられる支援は主に4種類あります。
1.福祉の支援
2.精神的な支援
3.経済的な支援
4.市役所や自治体の支援
ゴミ屋敷の住人は精神的・身体的に障害があるなど、助けが必要なケースが多いです。
どのような福祉・介護的な支援が受けられるか把握して、必要ならケアを依頼しましょう。
福祉の支援
自治体からゴミ屋敷住人に対して、福祉の支援が受けられます。
ゴミ屋敷住人は病気による体力低下、または障害によって掃除や片付けが難しいためです。
介護の内容としては、見守りやゴミ捨ての補助や簡単な掃除などでゴミ屋敷になることを予防する効果があります。
精神的な支援
精神的な支援もゴミ屋敷住人に対して提供されています。
セルフネグレクトなどゴミ屋敷に多い精神疾患の原因は、孤立やコミュニケーションの不足だからです。
そのため、相談員が訪問してコミュニケーションを取ったり相談に乗るなどして、精神的な回復を目指します。
経済的な支援
自治体からゴミ屋敷住人に対して、経済的な支援も行われています。
そもそもゴミ屋敷住人は経済的困窮者が非常に多く、片付けようにもお金がなくて片付けられません。
市役所がゴミ屋敷の片付けを代行する場合も、結局はゴミ屋敷住人が撤去費用を払う必要があります。
そうなると、ゴミ屋敷住人はお金がないのに費用を請求されて、さらに経済的に困窮する矛盾した状態に。
ゴミ屋敷住人の経済的な困窮を改善するために、神戸市では100万円支給して片付け費用に充当するような支援が行われています。
給付金の有無は自治体によりますが、ゴミ屋敷に住んでいる人は経済的な支援を受けられます。
市役所や自治体の支援
市役所や自治体が、ゴミ屋敷の近隣住民またはゴミ屋敷住人の依頼で支援を行うこともあります。
相談内容を受けて最初は注意や警告を行い、指示に従わない場合は行政の判断で強制代執行が可能です。
強制代執行とは行政がゴミ屋敷住人の代わりに、ゴミを撤去することです。
市役所ごとのゴミ屋敷への対応については、ゴミ屋敷に対しての市役所対応は?ゴミ屋敷条例の概要・対処法を紹介も参考にしてください。
近所にゴミ屋敷がある方向け支援方法と注意点
自宅の近くにゴミ屋敷があり困っている方向けの自治体の支援や注意点を解説します。
1.警察や消防に協力してもらって住民に注意する
2.ゴミ屋敷条例に基づく自治体による強制代執行
3.弁護士など第三者への対応依頼
4.ゴミ屋敷のゴミを勝手に捨てるのは絶対にダメ
家の近くにゴミ屋敷があると、割れ窓理論で治安が悪化したり、ゴキブリやネズミの被害が懸念されます。
ゴミ屋敷に悩まされている方は、適切な支援を利用して問題解決しましょう。
警察や消防に協力してもらって住民に注意する
近くにゴミ屋敷があって困っている方は、警察や消防に協力を仰ぎましょう。
警察や消防からゴミ屋敷住人に対して、注意してもらえます。
ゴミ屋敷は遅延や消防の観点からも危険だからです。
あくまで注意しかできませんが、消防や警察からの注意ならゴミ屋敷住人が聞き入れて、片付ける可能性があります。
ゴミ屋敷条例に基づく自治体による強制代執行
ゴミ屋敷条例に基づいて、自治体による強制代執行も可能です。
住民への注意や警告によっても状況が改善せず、近隣に被害が出ていれば、行政の権限でゴミを撤去させることができます。
ただし、ゴミ屋敷のゴミであっても他人の敷地内にある所有物のため、すぐに代執行の許可が下りるとは限りません。
決定までに時間がかかり、近隣住民からすると「早くゴミ屋敷を片付けてよ!」と不満を感じる可能性があります。
弁護士など第三者への対応依頼
自分の自宅に何らかの実害が出ている場合は、弁護士などへ依頼しましょう。
弁護士などの代理人を通せば、トラブルを避けて問題解決できる可能性があります。
自分たちでゴミ屋敷住民と話し合いをしても、結果的にうまくいかないケースが多いです。
ゴミ屋敷住民は統合失調症や精神的な問題を抱えていて、注意を攻撃と捉えて反撃してきたり、嫌がらせされるかもしれません。
自治体でゴミ屋敷問題に取り組む場合は、代理人をたてて実害を訴えて法的対処する方が良いでしょう。
ゴミ屋敷住民が抱えている病気については、ゴミ屋敷の原因とされる統合失調症とはどんな病気?片付けられない理由と解決方法をご紹介で紹介しています。
ゴミ屋敷のゴミを勝手に捨てるのは絶対にダメ
勝手にゴミ屋敷のゴミを処分する人がいますが、絶対にやめましょう。
人から見ればゴミであっても、法的には住人の所有物であり、勝手に処分する権利は他人にはないためです。
法律違反となり処罰されるリスクがありますし、ゴミ屋敷住民の恨みをかってしまい、トラブルの原因となるでしょう。
ゴミ屋敷に支援方法が用意されている5つの理由
ゴミ屋敷住人に支援が用意されている理由は以下の5つです。
1.ゴミ屋敷住人の健康リスク・事故リスクが上がる
2.火災時の延焼の原因となる
3.割れ窓理論による二次被害
4.悪臭や害虫・害獣の発生による近隣被害がある
5.賃貸物件の場合は住民が流出するリスクがある
そもそも自分で部屋を散らかしたのに、なぜ支援が必要なのでしょうか。
納得いかない方のために、客観的にゴミ屋敷に支援が必要な理由を説明します。
ゴミ屋敷住人の健康リスク・事故リスクが上がる
部屋の中がゴミで埋め尽くされていると、ゴミ屋敷に住んでいる人の健康リスクや事故リスクが高まります。
衛生環境が悪化して病気になったり、ゴミが崩れてきて下敷きになる、地震で倒壊したゴミで怪我をするかもしれません。
日本は地震が多い国でもあるため、ゴミが周囲に積み上がっているような状態は非常に危険です。
自治体に住んでいる以上は行政が保護するべき対象であるため、ゴミ屋敷住人に支援が必要になります。
火災時の延焼の原因となる
ゴミ屋敷があることで、火災が起きた際の被害が大きくなります。
ゴミは燃えやすいものが多く、延焼の原因になるからです。
延焼が起きればゴミ屋敷住人の命はもちろん、近隣住民の自宅が燃えたり、命を奪う可能性すらあります。
割れ窓理論による二次被害
割れ窓理論とは犯罪心理学の考え方の1つで、軽微な犯罪を取り締まることで凶悪な犯罪を抑止できるという説です。
ゴミ1つ落ちていないところには、ポイ捨てもしづらいですよね?
逆をいえばゴミ屋敷があることで、「ここにゴミを不法投棄しても良いだろう」という心理が働き、色々な人が勝手にゴミを捨てていく可能性が高まります。
ゴミ屋敷を放置すると治安の悪化につながるリスクがあるため、放置ではなく支援が必要です。
悪臭や害虫・害獣の発生による近隣被害がある
ゴミ屋敷には大量のゴミ、食べ残しなど害虫・害獣が好む環境が構築されます。
そのためゴミ屋敷にはたくさんのゴキブリやネズミが棲みつく可能性が高いです。
厄介なのが、ゴキブリやネズミは近隣住宅にどんどん棲家を変えていくことです。
ゴミ屋敷が近くにあると、自宅をどんなに清潔にしていてもゴキブリやネズミが発生してしまいます。
害虫や害獣による衛生環境の悪化を懸念して、自治体による支援が行われているのです。
賃貸物件の場合は住民が流出するリスクがある
所有している賃貸物件の1室がゴミ屋敷になると、空室リスクが高まります。
悪臭に耐えかねて退去する人が増えたり、害虫や害獣を嫌って引越しを検討する人が増えるためです。
賃貸物件は空室になると家賃収入が減り、オーナーには経済的な負担になります。
仮にゴミ屋敷にしてしまった部屋の住人を退去させても、ゴミ屋敷の処理や掃除は手間も費用もかかるものです。
ゴミ屋敷の状態によってはリフォームも必要となる場合もあり、早急にゴミ屋敷に対処しないといけません。
ゴミ屋敷のリフォームについてはゴミ屋敷でリフォームが必要な4つの箇所!工事前にゴミ撤去が必須な理由とはで紹介しています。
福祉や行政による支援以外でゴミ屋敷問題を解決する方法
福祉や行政による支援は時間がかかり、早急にゴミ屋敷問題を解決するにはやや役不足です。
すぐにでもゴミ屋敷問題に対処したい場合は、以下3つの方法を取りましょう。
1.ゴミ屋敷専門の片付け業者に依頼する
2.ゴミ屋敷住人への理解とコミュニケーション
3.住民と話し合ってゴミを片付ける
ゴミ屋敷問題を放置すれば衛生面や事故、さらに経済的な被害を受けるリスクすらあります。
今から説明するゴミ屋敷問題への対処法で、ゴミ屋敷に悩まされる日々から卒業しましょう。
ゴミ屋敷専門の片付け業者に依頼する
ゴミ屋敷問題を最速で解決したいなら、ゴミ屋敷専門の片付け業者に依頼しましょう。
ゴミ屋敷専門の片付け業者は、ゴミ屋敷のゴミの処理や掃除、ハウスクリーニングまで行います。
近隣住民の方が勝手に依頼しても掃除はできないので、まずはゴミ屋敷住人と話し合って、業者に依頼するようにアドバイスしましょう。
また自分がゴミ屋敷に住んでいる方は、後払いや分割払いができるゴミ屋敷片付け業者があるので、探してみてください。
経済的に困窮していても、片付け業者の利用は可能です。
そのままゴミ屋敷を放置するよりも、業者に依頼してスッキリゴミ屋敷を清掃しましょう。
ゴミ屋敷住人への理解とコミュニケーション
ゴミ屋敷住民は孤立しており、その孤独感からセルフネグレクトになっています。
そのため、可能なら近隣住民が連携して見守ったり、福祉的な支援でゴミ屋敷住人とコミュニケーションを取りましょう。
最初のうちは会話を拒否するかもしれませんが、何度も話しかけているうちに心を開き、ゴミの片付けにも協力してくれるかもしれません。
もちろん個人でゴミ屋敷住人にコンタクトを取るのではなく、まずは自治体に相談して福祉的な支援ができる相談員を派遣してもらいましょう。
住民と話し合ってゴミを片付ける
ゴミ屋敷住人が話が通じる状態なら、弁護士などの第三者を入れて話し合いしてみましょう。
第三者がいることでゴミ屋敷住人も冷静に、現状について話を聞いてくれる可能性があります。
話し合いの結果、ゴミ屋敷住民も片付けしたいと思っている場合は、近隣で手伝ってゴミ屋敷の掃除をするのも良いでしょう。
ゴミ屋敷住民からお礼がもらえる可能性は低いためボランティアになりますが、すぐにゴミを処分することができます。
近隣住民が助けてくれたという事実がゴミ屋敷住民の心を救い、今後状況が改善するかもしれません。
ゴミ屋敷への支援方法にお困りならお片付けラボへご相談ください!
ゴミ屋敷への支援は自治体による福祉的支援や経済的な支援があります。
近隣住民が直接コンタクトを取るのは危険なので、話し合いをしたいなら自治体や弁護士などの第三者を通しましょう。
自治体の支援は有効な方法の1つですが、ゴミ屋敷問題の解決に時間がかかる点がデメリットです。
早急にゴミ屋敷を処理したいなら、住民の合意を得たうえでゴミ屋敷専門の片付け業者に依頼するのが一番。
費用はかかりますが、ゴミ屋敷住人に経済的な支援が認められれば、その支援金で片付け業者の費用もまかなえます。
お片付けラボは経済的に困窮している方でもご利用いただけるよう、頭金0で分割払い・後払いが可能です。
ゴミ屋敷の片付けを早急に済ませたい方は、お片付けラボへのご依頼もご検討ください。
ゴミ屋敷の片付けを支援した事例
<【頭金0円で分割払い事例】埼玉県久喜市のゴミ部屋のゴミ回収と清掃作業>
お片付けラボで対応したゴミ屋敷の回収・清掃作業の実際の写真です。
ADHDを持っているというお客様は片付けが苦手で、足の踏み場もなくなって困っていたそうです。
管理会社からついに「ゴミ屋敷問題を解決するように」と注意を受けて、弊社にご依頼いただきました。
スタッフが3名で伺い掃除をし、立ち会いしているお客様にも喜んでいただけるようにお部屋を片付け。
最終的に部屋も綺麗に片付き、大満足だという声をいただいています。
今回はお客様の依頼の決め手となったのは、弊社お片付けラボが提供している頭金0円の分割払いです。
今経済的に困窮していてもゴミ屋敷の掃除は可能です。
ぜひ弊社お片付けラボへご相談ください。