お片付けラボコラム
ゴミ屋敷住人になる心理とは?特徴や生活スタイル・ゴミ屋敷から卒業する方法を解説
2023年09月08日
「ゴミ屋敷住人になる原因は?」
「ゴミ屋敷住人を卒業する方法が知りたい」
ゴミ屋敷住人は孤独感や精神疾患などが原因となり、ゴミを捨てられない状態になっています。
この記事ではゴミ屋敷住人を放置するリスクやゴミ屋敷になる原因や心理、ゴミ屋敷住人の生活を解説。
さらにゴミ屋敷住人の方へ向けて、今すぐゴミ屋敷住人から卒業できる方法も紹介しています。
目次
ゴミ屋敷住人を放置するリスク
ゴミ屋敷住人に何のケアもせずに放置するリスクを3つ解説します。
1.住人が病気・事故に遭うリスクが高まる
2.害悪臭・虫や害獣による近隣への被害
3.賃貸物件の場合リフォームが必要になることも
ゴミ屋敷住人だけでなく、周辺の環境にも重大な被害を及ぼす可能性があります。
まずはゴミ屋敷のリスクを理解し、適切な対処法を考えましょう。
住人が病気・事故に遭うリスクが高まる
ゴミ屋敷住人を放置すると、住んでいる人が病気にかかったり、事故に遭うリスクが高まります。
部屋の衛生状況が著しく悪くなった結果、健康を害する可能性があるためです。
また、部屋の中がゴミでいっぱいな状態で火災や地震が起きれば、延焼による死亡、ゴミの倒壊による事故が起こります。
ゴミ屋敷住人を放置することは、人命にも関わるリスクなのです。
悪臭・害虫や害獣による近隣への被害
ゴミ屋敷から発生する悪臭や害虫、害獣によって近隣住民も被害を受けます。
悪臭はドアを閉めていても漏れてきますし、害虫や害獣は一度発生すると駆除が大変です。
自分の部屋は片付いていても、隣室がゴミ屋敷なら隣の部屋からゴキブリやネズミが侵入してくるかもしれません。
ゴミ屋敷を放置してしまうと、住人だけでなくその住宅全体が被害を受ける可能性があります。
賃貸物件の場合リフォームが必要になることも
賃貸物件がゴミ屋敷になった場合、原状回復のためのクリーニングが大変です。
部屋の状態によっては、リフォームしなければ再び部屋を貸せないこともあります。
ゴミから漏れ出た腐った液体が基盤に染み込んだり、悪臭が壁や天井などに染み込んで落ちなくなるためです。
その場合は天井や壁を張り替えたり、ひどい場合はスケルトンリフォームが必要になることも。
ゴミ屋敷住人に対処しないと、賃貸物件を貸しているオーナーまで被害を受けてしまいます。
ゴミ屋敷のリフォームについては、ゴミ屋敷のリフォームが必要な事例とは?リフォーム前の片付け・清掃が必須な理由を参考にしてください。
ゴミ屋敷住人の特徴
ゴミ屋敷に住んでいる人の特徴を解説します。
1.孤立しており頼れる人がいない
2.うつ病・統合失調症などの精神疾患を抱えている
3.強迫観念性障害で捨てられない
4.買い物依存症気味
5.助けを拒否する
どうしてゴミ屋敷になっているか理解しなければ、適切なケアはできないでしょう。
ゴミ屋敷住人の特徴を理解したうえで、自治体の協力を仰ぐなどの対応が必要です。
孤立しており頼れる人がいない
ゴミ屋敷住人は孤立しており、身寄りがないなど頼れる人がいない人が多いです。
独居老人が部屋をゴミ屋敷にしてしまうケースが多いのは、孤立と関連しています。
コミュニケーションがないことから来る不安感、相談できる人がいないことで、ゴミ屋敷になっていくのを止められません。
孤立したゴミ屋敷住人には、自治体による見回りなどの福祉ケアが必要です。
うつ病・統合失調症などの精神疾患を抱えている
ゴミ屋敷住人はうつ病や統合失調症など、精神疾患を抱えているケースが多いです。
精神疾患を発症すると気力が落ちて判断力がなくなります。
統合失調症は通常の思考ができなくなる病気で、監視を防ぐためにゴミを集めないといけないというような妄想を抱いているケースが多いです。
ゴミ屋敷住人は精神状態が悪く、それが原因で部屋をゴミだめにしている可能性があります。
病気とゴミ屋敷の関連性については、片付けができないのは病気が関係している?~ゴミ屋敷と病気~で紹介しているので、参考にしてください。
強迫観念性障害で捨てられない
強迫観念性障害を発症しているゴミ屋敷住人も多いです。
ゴミを捨ててはいけない、物を集めなくてはいけないという強迫観念があり、ゴミを捨てることができません。
強迫観念性障害を持つと異常な執着心や収集癖を発症し、ゴミであっても集めてしまいます。
買い物依存症気味
最近増えている女性のゴミ屋敷住人の方は、買い物依存症気味になっている人が多いです。
買い物依存症の人は物を買う行為でストレスを発散し、ストレスが溜まるとまた買い物に走ります。
ストレス解消法の1つとして否定はしませんが、依存状態になると買い物後にお金を使ったことにショックを受け、さらにそのストレスで爆買いするという悪循環に陥るのです。
さらに買い物依存症の人は、買うことだけが目的で買った物を使ったり、整理しません。
結果的に買い物依存症の人は部屋にものが多すぎて、ゴミ屋敷になってしまいます。
助けを拒否する
ゴミ屋敷住人はセルフネグレクト状態になっており、助けようとしても拒否する人が多いです。
セルフネグレクトとは自分のケアができなくなる精神状態で、食事や掃除をしなくなるのはもちろん、助けようとする人がいてもその申し出を拒否してしまいます。
福祉や自治体でゴミ屋敷住人の見回りや呼びかけをしても、部屋にすら入れずに面会を拒否する場合も。
ゴミ屋敷住人は自分の人生を諦め切っており、助けようとしても受け入れてくれない人が多いです。
ゴミ屋敷住人には女性が多い?その理由
ゴミ屋敷住人は女性が多いと言われており、事実部屋をゴミ屋敷にする女性の数は年々増え続けています。
どうして女性がゴミ屋敷になりやすいのか、その理由は以下の3つです。
1.ストレスを溜め込みやすい
2.平均寿命が長く独居になりやすい
3.買い物でストレスを発散する傾向にある
女性がゴミ屋敷住人へと変貌する原因を理解しておきましょう。
ストレスを溜め込みやすい
ゴミ屋敷住人になる女性は、年齢に関係なくストレスを感じる職業や状況に置かれている人が多いです。
女性は男性と比較すると体力がなく、仕事においても過労に陥りやすいため、疲れてゴミ捨てができない日が続きがち。
そして、ふと気がついたらゴミ屋敷になってしまっていた方が多いです。
例えば看護師やバリバリ働くキャリアウーマンの家が、ゴミ屋敷状態になってしまうこともよくあります。
体力がない女性が仕事を頑張りすぎて、精神が緊張したことから寝不足に陥って精神疾患を発症するケースもあります。
仕事をしていない女性でも介護疲れや育児疲れが原因で、部屋がゴミ屋敷になる人もいます。
平均寿命が長く独居になりやすい
女性は男性と比べて平均寿命が長く独居になりやすいことも、女性のゴミ屋敷住人が多い理由の1つです。
厚生労働省が発表した「主な年齢の平均余命」によると、男性の平均寿命が81.41年に対して女性の平均寿命は87.45年です。
主人を先に亡くして独居となった女性の孤立、あるいは認知症の発症もゴミ屋敷になる原因となります。
女性は平均寿命の長さか独居になりやすいため、部屋にゴミを溜め込んでゴミ屋敷住人になってしまうケースがあるのです。
買い物でストレスを発散する傾向にある
女性は買い物でストレスを発散する傾向にあります。
ショッピングが趣味という女性も多く、マーケティングの世界でも購買意欲は男性に比べて女性の方が高いと言われています。
趣味程度なら良いのですが、買い物によるストレス発散に依存する人が多いのが問題です。
ストレス発散のために買い物をしていたつもりが、ものが増えて収拾がつかなくなり、結果的にゴミ屋敷になってしまいます。
ゴミ屋敷住人の心理状態
ゴミ屋敷住人の心理状態について説明します。
1.ゴミが周りにないと不安になる
2.もったいない精神が強い
3.潔癖でゴミに触れない
4.自分自身の人生を諦めている
ゴミ屋敷に住んでいる人がどんな心理でゴミを溜め込むのか、その心理を学んでいきましょう。
ゴミが周りにないと不安になる
ゴミ屋敷住人は、ゴミが周りにないと不安になる人が多いです。
部屋に入室すると生活するわずかな空間以外にゴミを積み上げて、まるでコックピットのようにしている人がいます。
これは物を周囲に積み上げて安心感を得るための行為です。
孤独を強く感じている人は、ゴミを家族や友達の代わりにして寂しさを埋めています。
もったいない精神が強い
ゴミ屋敷に住んでいる人は、何を捨てるにももったいないと思ってしまいます。
そのためゴミを捨てる時ですら罪悪感があり、捨てられなくなるのです。
元々物を大事に使うタイプの人や、親から何か捨てるたびに「勿体無い」と言われて育った人に多いパターンです。
潔癖でゴミに触れない
潔癖でゴミに触れない人も多いです。
ゴミ屋敷住人は不潔と思っている人がいますが、潔癖症が故にゴミに触れないので捨てられない人も。
汚いゴミを触るのが嫌だからと、自分の生活スペース以外に放置しているうちに、ゴミ屋敷になってしまいます。
自分自身の人生を諦めている
ゴミ屋敷住人は自分の人生を諦めています。
セルフネグレクト状態はある種の自傷行為であり、自分を罰するために衛生環境を悪くしている人もいます。
全てに投げやりでゴミ屋敷にしてこのまま死にたいなど、希死念慮を抱えている人もいるでしょう。
ゴミ屋敷住人はどうやって生活してる?
ゴミ屋敷住人はどうやって生活しているか気になる方もいるでしょう。
1.自分の座る場所以外にゴミを積み始める
2.ゴミが積み重なりコックピットのような状態になる
3.生活スペースが減り風呂やトイレに行くことも難しくなる
どのようにゴミ屋敷が形成されていくのか、その流れも含めて解説します。
自分の座る場所以外にゴミを積み始める
ゴミ屋敷住人はまず、生活スペース以外にゴミを置き始めます。
最初は単純にゴミ捨てが面倒で、来週やろうと思っているだけです。
しかし、徐々にゴミが溜まってゴミ出しがさらに面倒になり、生活スペース以外をゴミ置き場にしてしまいます。
この状態が何週間も続くと、家がゴミ屋敷状態になっていくのです。
ゴミが積み重なりコックピットのような状態になる
ゴミ屋敷の状態が進行すると、ゴミがさらに積み重なっていき、コックピット状態になります。
テレビの前に布団を敷き、その周りにゴミの山が形成されているイメージです。
生活は布団の上でのみおこなわれ、ほぼ移動することもなくなってきます。
生活スペースが減り風呂やトイレに行くことも難しくなる
徐々に布団以外のスペースにゴミが溜まり、風呂やトイレにもいけなくなります。
風呂に入らなくなったり、尿をペットボトルに溜め始めるようになるのもこの段階です。
衛生管理も怠るようになると、うつ病などの精神疾患を発症している可能性もあります。
ゴミ屋敷住人を卒業する方法
ゴミ屋敷住人の方がゴミ部屋を卒業する方法を3つ紹介します。
1.【おすすめ】ゴミ屋敷の片付け専門業者に依頼して清掃
2.ゴミ出しの習慣をつけて徐々に捨てていく
3.自治体の助けを借りる
自分自身がゴミ屋敷住人になってしまった方は、この3つの方法でゴミ屋敷を卒業しましょう。
【おすすめ】ゴミ屋敷の片付け専門業者に依頼して清掃
ゴミ屋敷専門の片付け業者に依頼して、部屋の片付けと清掃を一気に依頼してみましょう。
手早く大量のゴミを片付けて処分し、処分後の清掃作業もしてくれます。
ハウスクリーニングも依頼できるので、部屋の状態が悪い時は一緒に頼めます。
ゴミ出しの習慣をつけて徐々に捨てていく
ゴミ屋敷住人の方がまだ若く、ストレスや一時的な疲れで片付けできなかった場合は、ゴミ出しの習慣をつけましょう。
ゴミを定期的に出す癖がつけば、徐々にゴミ屋敷を脱出できます。
まずはゴミの日カレンダーを作ってその日にゴミを出すようにしてください。
ゴミの日を忘れるなら、スマホのアラーム機能を使いましょう。
自治体の助けを借りる
ゴミ屋敷住人の方に向けた自治体の支援を受ける方法もあります。
自治体がゴミ屋敷を掃除してくれるわけではなく、撤去業者の紹介がメインです。
ただし、高齢者の独居や精神疾患を発症している場合は見守りケアをしてくれる場合もあります。
ゴミ屋敷住人を卒業したいならお片付けラボがおすすめ
これ以上ゴミ屋敷住人でいたくないなら、片付け専門業者の助けを借りましょう。
記事で紹介したようにゴミ屋敷住人の方は、体力または気力が落ちている状態がほとんどです。
お片付けラボでは、これまで数々のゴミ屋敷へ伺い、片付けと清掃作業をしてきました。
ゴミ屋敷を片付けた実績紹介
ご依頼主様は介護疲れと仕事のストレス、さらに片付けられない性格から部屋を散らかしがちだったそうです。
日頃のストレスをネット通販で解消していたため、いつの間にか部屋がゴミ屋敷になった上に、トイレは黒カビまで繁殖。
そこでネットで見つけた頭金0円で分割払いが可能なお片付けラボにご依頼いただきました。
【作業内容】
・ゴミの片付け・処分
・家の清掃作業
スタッフがお客様に捨てて良い物を確認しながら片付けを進め、最終的に片付けが完了した際には、お客様から「おかげさまで部屋が居心地よくなりました。ありがとうございます」という言葉をいただきました。
知人や家族がゴミ屋敷住人になってしまった、ゴミ屋敷住人を卒業したい本人様のご依頼でも迅速に対応いたします。
お片付けラボはゴミ屋敷の掃除はもちろん、不用品の回収や買取も可能です。
ゴミ屋敷住人を卒業したいならお片付けラボへご相談ください。