お片付けラボコラム
ゴミ屋敷は通報して早期解決!相談先と通報のポイント、注意点を解説!
2023年10月09日

「近所にゴミ屋敷がある」
「ゴミ屋敷から悪臭がある」
「ゴミがあふれ通行の妨げになっている」
このようなお悩みを抱えていませんか?
近所にゴミ屋敷があると、悪臭や虫の発生だけでなく、倒壊や火災の危険も高まります。
ゴミだらけの住宅があるだけで、住宅街の雰囲気は悪くなり、不法投棄や空き巣といった犯罪を招いてしまう恐れもあります。
そんな迷惑なゴミ屋敷をなんとかしたいけれど、どうしたらよいかわからないという人は多いでしょう。
今回は、ゴミ屋敷に遭遇したときのために、相談できる通報先をはじめ、通報時のポイントと注意点を紹介します。
目次
ゴミ屋敷を通報しないと起こる3つのリスク
ゴミ屋敷は、どんな程度であれ、早めに対処することが何よりも大切です。
体温を超えるほどの猛暑日が続き、溜まったゴミから漂う悪臭にうんざりしている人は多いです。
気温も湿度も高い夏場は、ゴミを数日放置しただけで、コバエが湧いていたり、生ゴミの臭いが部屋中に充満していたりすることも珍しくありません。
もし近所にゴミ屋敷があったら、状況はもっと悪くなっていることは想像に難くないでしょう。
2022年9月、環境省が初めてゴミ屋敷の実態調査を行いました。
調査報告書によれば、全国のゴミ屋敷数は5,224件あったにもかかわらず、そのうち半数が未解決のまま放置されているとのことでした。
ゴミ屋敷の発見は9割が住民からの通報によるもので、独自に条例を定めている101の市区町村を除き、対応しきれていない自治体が数多くあることがわかりました。
参考:
「ごみ屋敷」全国で5200件、通報で把握9割 初の実数把握調査
「ごみ屋敷」把握、5千件超 自治体の38%、半数が未解決
ゴミ屋敷の放置は、近隣住民や周辺環境にさまざまな悪影響を及ぼします。
ここでは、ゴミ屋敷を通報せずそのままにしておくことで起こる3つのリスクを解説します。
近隣トラブル
ゴミ屋敷は、悪臭や通行妨害、虫の発生など、近隣住民とのトラブルを引き起こします。
何度注意してもゴミ屋敷が改善されない場合は、適切な機関に通報するのが最善策です。当事者だけで解決しようとすると、思わぬトラブルにつながってしまう恐れもあるため注意しましょう。
倒壊・火災
ゴミ屋敷を放置していると、建物の倒壊や火災の危険が高まります。
蓄積されたゴミの重さに耐えきれなくなって床が抜け落ちたり、大量発生した虫による浸食で家の支柱が壊れてしまったりするケースも珍しくありません。
また、漏電や可燃ごみへの引火が原因で、火災を招く恐れもあります。
ゴミが多すぎて発火に気づかず、見つけたときにはすでに手遅れになっていたという事故は、ゴミ屋敷の火災で非常に多くみられます。
悪臭・害虫
ゴミ屋敷を通報しないでいることは、悪臭と害虫被害を長引かせる原因となります。
特に生ゴミの臭いは、隣人や周辺住民にとって耐え難く、臭いが原因で害虫を引き寄せる悪循環を招いてしまいます。
生ゴミに集まるハエとゴキブリの繁殖力は恐ろしいもので、どちらも凄まじいスピードで増殖していくことは有名です。
ハエは、卵を産みつけられてから1〜3日で孵化し、およそ2週間で成虫になります。
1回で500個も産卵するため、1度繁殖したら素人が駆除するのは極めて困難です。
ゴキブリは、メス1匹の卵から早いと1か月で400匹以上に増えてしまう場合もあります。
悪臭と害虫被害を拡大しないためには、一刻も早くゴミ屋敷を通報することが重要です。
ゴミ屋敷を通報できるの5つの相談先
ゴミ屋敷を解決するには、状況に応じて適切な機関にすみやかに通報することが大切です。
とはいえ、初めてゴミ屋敷に遭遇したら、どこにどうやって通報すればいいかわからないという人も多いでしょう。
続いては、ゴミ屋敷を通報できる5つの相談先を、状況別に解説します。
賃貸物件は管理会社
賃貸物件に住んでいて、隣や上下階にゴミ屋敷がある場合は、管理会社や大家さんに通報するのが最善策です。
集合住宅は、戸建てに比べてゴミ屋敷の被害を受けやすく、住民同士の物理的な距離が近いのが特徴です。
隣人に文句を言ったり、居留守にインターホンを鳴らし続けたりする人もいますが、事態を悪化させる原因になりかねないので、直接注意することは避けましょう。
条例があれば自治体
ゴミ屋敷に関する条例を制定している自治体は、全国にまだ101しかなく、ゴミ屋敷の件数に比べて圧倒的に少ないのが現状です。
しかし、条例を定めているということは、通報があったら適切に対処できる体制が整っているということを示します。
ゴミ屋敷に困ったときは、まず自分の住んでいる自治体にゴミ屋敷に関する条例があるか確認してみましょう。
首都圏でゴミ屋敷の条例を定めている自治体を下記にまとめました。
東京都 | 新宿区 品川区 大田区 世田谷区 中野区 杉並区 豊島区 荒川区 練馬区 足立区 八王子市 檜原村 |
神奈川県 | 横浜市 横須賀市 鎌倉市 |
埼玉県 | 桶川市 三芳町 小川町 八潮市 草加市 秩父市 |
群馬県 | 伊勢崎市 下仁田町 明和町 |
栃木県 | 宇都宮市 佐野市 小山市 さくら市 塩谷町 高根沢町 |
参考:令和4年度「ごみ屋敷」に関する調査報告書 令和5年3月環境省環境再生・資源循環局 廃棄物適正処理推進課
条例こそないものの、定期的なパトロールや巡回指導といったゴミ屋敷を解決するための支援やサービスを行っている自治体は多くあります。
通報がきっかけで、活動が見直されたり、条例が制定されたりすることも期待できます。
ゴミ屋敷に困ったときは、できるだけ早く自治体へ通報し早期解決につなげましょう。
交通妨害には警察署
交通妨害を起こしているゴミ屋敷は、警察へ通報するのが得策です。
車道まであふれ出た大量のゴミに通行が妨げられている事例は、戸建ての場合に多くみられます。
ゴミが増えて道路が通れなくなれば、人も車も近づかなくなり、治安も悪くなってしまいます。
通行を妨害しているゴミ屋敷は、早めに警察へ通報し、住環境の悪化を防ぎましょう。
倒壊や火災を防ぐには消防署
見るからに壊れそうな古いゴミ屋敷、家の中も外もゴミで埋め尽くされたゴミ屋敷は、消防へ通報することも必要です。
建物の倒壊や火災は、起きてからでは手遅れです。
消防署では、出動以外に火災の危険がある場所や火災防止のためのパトロールも行っています。
二次被害を防ぐためにも、「危険だな」「怖いな」と感じるゴミ屋敷は、早めに消防へ通報しておきましょう。
住民とのトラブルには弁護士
ゴミ屋敷による実害が出ていたり、ゴミ屋敷の住民とトラブルになっていたりする場合は、弁護士に相談することも検討してください。
ゴミ屋敷が原因の土地の境界をめぐるトラブルは非常に多く、当事者同士では解決できないケースも少なくありません。
費用も時間もかかりますが、万が一のときの備えとして、弁護士へ相談する手段があることは頭に入れておくとよいでしょう。
ゴミ屋敷を通報するときの3つのポイント
いざゴミ屋敷を通報しようと思っても、どうやって話したらいいかわからない人も多いのではないでしょうか。
ここでは、「電話でいいの?」「匿名にしたい」など、初めての通報が心配だという人に向けて、ゴミ屋敷を通報するときのポイントを3つ紹介します。
被害を時系列で記録しておく
ゴミ屋敷の通報で最も重要なのが、被害の内容です。
ゴミ屋敷の実態は時系列で詳細に記録しておくと、その後の対処がスムーズに進みます。
・被害の始まった時期(いつ)
・ゴミ屋敷の場所(どこ)
・ゴミ屋敷の住人の名前(だれ)
・ゴミ屋敷の被害内容(どのような)
実害が自分だけでなく近隣住民にまで及んでいる場合は、被害の規模も記録しておくとよいでしょう。
事実を文書にまとめる
ゴミ屋敷の被害を詳細に記録に残したら、報告書形式で文書にまとめましょう。
記録を元に口頭で通報しても問題ないですが、「言ったはず」「聞いていない」といった話の食い違いが生じることは否めません。
被害の実態を文書にしておけば、もし担当者が代わっても内容を引き継ぎやすく、口頭のみの通報より早期解決が見込めるでしょう。
ゴミ屋敷によって万が一健康を害されている場合は、医師の診断書などもあるとより効果的です。
文書を送ってから通報する
通報は、文書を送ってからするのが望ましいといえます。
何も聞いていない状態で相談を受けるのと、予め書面で被害を知ってから話を聞くのでは、通報を受けた側の理解度と対応スピードに差が出るのは明らかです。
少々面倒ではありますが、ゴミ屋敷を一刻も早く解決するためにも、被害は詳細に記録し、通報時には文書を送っておくことを忘れないようにしましょう。
ゴミ屋敷の通報で気を付けたい3つの注意点
ゴミ屋敷を通報するときには、注意すべき点が3つあります。
ゴミ屋敷の被害を悪化させないように、またただでさえ良くない関係性にこれ以上亀裂が入らないように、細心の注意を払って通報しましょう。
住民と直接やり取りしない
ゴミ屋敷の住人と直接やり取りすることは、トラブルを招きゴミ屋敷問題を大きくしてしまう原因になります。
感情的になって相手を罵倒したり、一方的に文句を言ったりすると、逆恨みされて嫌がらせを受けることも大いに考えられます。
「通報した」と脅すことも大変危険なので、直接の注意は絶対に避けましょう。
感情的にならない
ゴミ屋敷の通報で大切なのが、冷静に事実を伝えることです。
長期間にわたり被害を受けていると、つい感情的になって話を大きくしてしまったり、事実と異なることも盛り込んで伝えてしまったりしがちです。
第三者に実態を把握してもらうときこそ、一呼吸おいてから冷静に話をしましょう。
独断で行動しない
ゴミ屋敷を通報するときは、近隣住民に我慢の限界が来ている場合がほとんどです。
しかし通報しても改善しないからといって、勝手にゴミを片付けたり、捨てたりすることは厳禁です。
こちらの独断で行動することは、後々トラブルを招きかねないので注意しましょう。
ゴミ屋敷の通報に迷ったときは清掃業者も頼ろう!
ゴミ屋敷に遭遇したときのために役立つ、相談できる通報先と通報時のポイント、注意点を紹介しました。
高齢者の単身世帯の増加と人間関係の希薄化も相まって、いつ自分の身に起きてもおかしくないゴミ屋敷問題。
全国に5,000戸以上あるゴミ屋敷では、「長期間改善されない」「敷地内にゴミを置かれて揉めている」といったトラブルが後を絶ちません。
記録を残し、文書を作成して適切な機関へ通報するのがベストですが、勇気がなくて通報にできない、通報を迷っているというときは、業者へ相談することをおすすめします。
ゴミ屋敷の片付けと清掃事例
東京・神奈川・千葉・埼玉を中心に、栃木・群馬などで片付けの代行サービスを提供している「お片付けラボ」は、ゴミ屋敷の片付けや清掃で年間10,000件以上の依頼実績を誇ります。
参考までに、東京都と埼玉県で実際に作業したゴミ屋敷の清掃事例を紹介します。
介護士であるお客様は仕事が忙しく、なかなか部屋の片付けができずにいました。隣人からの度重なるクレームにも応じず、ガス点検前に慌てて清掃をご依頼くださいました。
悪臭の充満した部屋は清掃だけでは足りず、入念な消臭作業も必要でした。
清掃後はゴミ屋敷だったとは思えないほどキレイになり、お客様も大満足のご様子でした。
片付けができないことに長年悩んでいたお客様は、ADHDを持っており、ひどいゴミ屋敷に困って公式LINEからご相談くださいました。
やる気が出ない、落ち込むことが多いなど、心にも悪影響を及ぼし始めていたため、頭金0円の分割払いにて翌日作業に伺いました。片付け終えた後の、お客様の晴れやかな表情がとても印象的でした。
ゴミ屋敷と発達障害は併発しているケースが多く、自力での解決が非常に難しい問題です。
そのため、片付けのプロの助けを得ながら、長期的にサポートしていくことが必要になります。
ゴミ屋敷の清掃ならお片付けラボ
「お片付けラボ」では、ゴミ屋敷の清掃以外にも、部屋の片付けや不用品回収、空き家の片付け、遺品整理など、多くのご依頼を承っております。
お客様満足度は99.2%と高く、「丁寧な対応とサービスが信頼できる」と好評です。
最近では、ご夫婦や高齢者世帯、一人暮らしの女性からの依頼も増えており、また利用したいというリピーターも続出しています。
ご相談からお見積もりの作成、キャンセル料はすべて無料です。
すぐに用意できるお金がない、クレジットカードを持っていない、カードの利用上限額に達してしまった、という場合でも「お片付けラボ」なら心配ありません。
頭金の要らない分割払いや後払いにも対応しているので、手元にまとまったお金がなくても安心して利用できます。
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