お片付けラボコラム
ゴミ屋敷化は統合失調症が原因になることも!ゴミ屋敷放置で起こるトラブル解説
2024年02月01日

「なんで片付けられないんだろう?」「まさか自分は病気なの?」
このように、長期間片付けられないことに悩み続けている人はたくさんいらっしゃるでしょう。
家や部屋のゴミ屋敷化には多くの原因がありますが、中には統合失調症のような疾患を理由に片付けられない状態に陥っていることも少なくありません。
仮に精神疾患などが疑われる場合は、医療機関で適切な治療を受ける必要があります。
この記事では、ゴミ屋敷化を進行させる可能性のある精神疾患を紹介します。
ゴミ屋敷に住んでいる方や、片付けられない理由を探している方に参考にしていただけると幸いです。
目次
片付けられないのは統合失調症や精神疾患が原因の可能性
片付けられない理由は、統合失調症や他の精神疾患が関係していることがあります。
これらの病気は、頭の中や日常生活の管理を難しくさせてしまうのです。
例えば、自己モチベーションが低下してしまったり、注意力が散漫になったりすることはよく見られるケースです。
また、判断力や決断力が減って片付けることに躊躇したり、行動のコントロールが困難になることもあります。
統合失調症や精神疾患の人たちにとって、片付けという行為は簡単にできる行為ではありません。
だからこそ、適切な治療やサポートを受けるのが重要です。
治療やサポートを受ければ自己管理能力が向上し、片付けなどの普段のタスクにもうまく対処できるようになる可能性があります。
快適な生活を取り戻すには、少しずつ進歩していくことが必要です。
ゴミ屋敷化を進行させるかもしれない疾患とは?
ゴミ屋敷化を進行させかねない疾患を紹介します。
統合失調症
統合失調症は、脳の認知機能や感情のコントロール、社会的行動に影響を及ぼす精神障害の一つです。
特に幻覚や妄想、思考や感情の混乱、意欲の低下などが症状として多く見られます。
例えば、注意力の低下や意欲の減退が物の整理を難しくし、自宅のゴミ屋敷化を進行させていることは十分考えられます。
また、幻覚や妄想によって現実の認識が歪み、自宅がゴミ屋敷であることをうまく理解できていない可能性もあるでしょう。
統合失調症の治療は、薬物療法や心理療法、社会的サポートなどが組み合わさることが一般的です。
早期の治療と適切なサポートがあれば症状が軽減し、日常生活の改善にも期待できます。
ADHD
ADHDは、注意力の欠如や衝動性、多動性といった問題が発生する発達障害の一つです。
「注意欠陥多動性障害」とも呼ばれ、先天性の障害なことから薬物療法や行動療法で問題に対処する必要があります。
長時間の集中が困難だったり、すべきことを後回しにしてしまったりと、片付けの難易度を高める症状が多いのも特徴です。
ADHDの原因は完全にはわかっていませんが、遺伝的な要因や神経伝達物質のバランスの変化が関連していると考えられています。
注意力の欠如や衝動性といったADHDの特徴的な症状は、ゴミ屋敷を進行させる原因の一つとも言えるでしょう。
全てのADHDの人の家がゴミ屋敷になるわけではありませんが、ゴミ屋敷に住む方とADHDの関係性は決して0ではありません。
ASD
ASDは個人差が大きい発達障害の一つで、主にコミュニケーションや社会的な行動に困難を覚えやすい障害です。
ADHDと同じく先天性の障害で、成長するにつれて特徴が強まる場合があれば、その逆の場合もあります。
ASDの方はコミュニケーションに関する悩みや強いこだわりを見せるといったもの以外に、「感覚過敏」という特徴を持っていることが少なくありません。
感覚過敏は外からの刺激に強い不快感を覚えるという特徴を持っています。
これは、ゴミの臭いを極端に嫌ったり、ゴミを触るという行為がどうしてもできなかったりと、片付けを後回しにしてしまう原因になりかねません。
無理に治そうとすると却って苦手意識が強まるため、専門家のカウンセラーなどで少しずつ改善を図る必要があります。
片付けに関しては、知人や業者のサポートを受けることが効果的と言えるでしょう。
うつ
うつ病はよく見られる精神疾患で、気分の低下や興味の喪失、睡眠障害や食欲の変化といった様々な症状が現れます。
症状が進行すると重篤な精神的苦痛を引き起こし、日常生活や社会的な行動に大きな影響を及ぼしかねません。
うつ病の症状によっては日常的なタスクや家事をこなすことが難しくなるため、整理整頓が疎かになってゴミや不要な物が溜まりやすくなることも考えられます。
一方で、ゴミ屋敷がうつ病の原因になることも少なくありません。
ADHDやASDによって片付けができなくなり、孤立感や無力感を覚えることでうつ病発症のトリガーが引かれることもあります。
家を綺麗にしてもうつ病を改善しないと根本的な問題解決にはなりません。
ADHDやASDのように先天的な障害ではないため、適切な治療を受ければ寛解する可能性も十分あります。
一刻も早い対処を行い、心身の健康を取り戻せるようにしましょう。
強迫性障害
強迫性障害は精神疾患の一つで、特定の思考(強迫観念)や行動(強迫行為)を繰り返し行ってしまうという症状が見られます。
例えば、手を何度も洗う、何度も物を整理する、特定の言葉を繰り返し言うといった行為が代表的です。
本人にとって不都合であるにもかかわらず、制御が難しいという特徴を持っています。
強迫性障害の一部症状も、ゴミ屋敷の進行の原因となりうるでしょう。
例えばゴミや不用品を過剰に溜め込んでしまったり、ゴミ袋内に大切な物を入れてないか何時間も確認を繰り返すことで、片付けが進まなくなる場合があります。
また、自分が決めたルール通りに片付けられないことに我慢ができず、せっかく片付けたゴミを元の場所に戻して一から作業を再開してしまうというケースもあります。
強迫性障害による度を越した確認作業や、捨てることへの強い不安がゴミ屋敷を作っているかもしれません。
認知症
認知症とは、主に高齢者に見られる疾患の総称で、記憶や思考能力、認知機能などが徐々に低下していきます。
認知機能の低下によって整理整頓や片付けが困難になり、ゴミや不要品が溜まることでゴミ屋敷化が進行するということも考えられるでしょう。
また、認知症の症状により、物の使い方が理解できなくなり、不適切な場所に置きっぱなしにしてしまうこともあります。
適切な治療を受けないと改善しない病気なので、認知症の場合は特に周囲の人の介入が欠かせません。
片付けは業者に依頼し、治療を最優先することが重要です。
セルフネグレクト
セルフネグレクトは、個人が自分自身に対しての適切なケアを怠る状態を指します。
つまり、自分の身なりや生活環境の整理整頓、健康的な生活を維持することに対しての注意や配慮が不足する状態のことです。
一般的には認知症、うつ病などの精神疾患、身体的な障害、社会的な孤立などと関連して現れるケースが多く見られます。
身なりを整えなかったり、適切な食事をしなかったりというものに加え、部屋の片付けができなくなるのもセルフネグレクトの代表的な症状です。
ゴミ屋敷の直接的な原因にもなりやすく、本人の状態が良くならないと業者が片付けてもゴミ屋敷化が再発してしまいます。
家がゴミ屋敷化するリスクを持つ人の特徴
家がゴミ屋敷化するリスクを持つ人について解説します。
物への執着が強い
物への執着が強いと捨てることへの抵抗感を強く感じるため、不用品がどんどん溜まっていきやすい傾向にあります。
過去の思い出や感情的な結びつきが執着心をより強固にしているため、ケースによってはカウンセリングが必要になることも考えられるでしょう。
先延ばし癖がある
先延ばし癖がある方の部屋もゴミ屋敷化する可能性があります。
日頃から「まだ大丈夫」「明日やれば綺麗になる」といった考えを持って過ごしていると、いつの間にか部屋が不用品でいっぱいになってしまいます。
先延ばし癖はADHDの代表的な症状の一つでもあるため、この特性が顕著に出ている場合は一度専門家へ相談することも視野に入れると良いでしょう。
仕事が忙しすぎる
仕事が忙しすぎる場合も要注意です。
片付けに時間が取れなかったり、ゴミ収集の時間に合わない時間帯で働いていたりすると、少しずつ家の中にゴミが溜まっていきやすい傾向にあります。
また、長期間片付けが進まないことに自信をなくし、無力感を覚えることでメンタルヘルスに悪影響を及ぼすケースもあります。
どれだけ忙しくても、日頃から少しずつ片付けを行うことでゴミ屋敷の進行を防ぎましょう。
完璧主義者の人も注意
完璧主義者の方は周囲に弱みを見せることが苦手な傾向にあります。
仕事やプライベートでのストレスを上手く発散できない代わりに、自宅では外での姿と真逆の堕落した状態になることも少なくないのです。
そのような状態が続くと必然的にゴミが溜まっていき、いつしか業者の介入がないと生活できないレベルのゴミ屋敷となってしまいます。
また、完璧主義の場合「一気に片付けないと意味がない」と思い込み、それが日頃の小さな片付けへの着手を遅らせてしまう場合もあります。
他にも、年齢を重ねるにつれて自宅のゴミ屋敷化が進む場合もあります。
身近にいる高齢者の方だけではなく、将来的には自身も加齢によって自宅をゴミ屋敷化させてしまうかもしれません。
ゴミ屋敷トラブルを避けるためにも、高齢者とゴミ屋敷の関係性も知っておくと良いでしょう。
ゴミ屋敷を放置すると起こりうるトラブル
ゴミ屋敷を放置することで起こりうるトラブルを紹介します。
隣人との異臭・害虫トラブル
部屋のゴミ屋敷化は自分だけじゃなく、周囲にも迷惑をかけてしまう問題です。
特に異臭や害虫が発生すると、近隣住民の生活の質まで下げてしまう可能性があります。
火災トラブル
ゴミ屋敷は火災のリスクが非常に高い環境です。
タバコの火が大量のゴミに燃え移れば、火災の拡大は免れないでしょう。
また、ゴミの溜め込みによってネズミなどが発生し、電源コードなどに噛みつくことで火災が発生することもあります。
ゴミに囲まれていると避難経路を確保することも難しいため、場合によっては最悪の結果を招くことも考えられます。
病状の悪化
大量のゴミによって発生した異臭・害虫・ハウスダウスによって、体調を崩すことも少なくありません。
持続的にゴミ屋敷の影響を受けたことで、病気の発症・悪化に繋がることは十分考えられるでしょう。
孤独死
ゴミ屋敷の状態では、周囲の人々との社会的な繋がりが希薄になりがちです。
家族や友人との関係が断絶されたり、近隣住民との交流が減少したりすることが考えられます。
このように社会的に孤立すると、孤独感や心理的なストレスが増加し、さらに外に出られない心理状態ができあがります。
体調が悪くても知人や行政に助けを求めることができず、突然死しても一定期間誰にも気づいてもらうことができないのです。
孤独死現場でもゴミが散乱していることが多いため、家のゴミ屋敷化と孤独死は切っても切れない関係性と言えるでしょう。
家がゴミ屋敷になってしまった時の対処法
家がゴミ屋敷になってしまった時の対処法を紹介します。
大家や業者に素直に助けを求める
家がゴミ屋敷になってしまった場合、素直に周囲に助けを求めることが大切です。
ゴミ屋敷化が進行している場合、一人で解決することはほぼ不可能になっているケースがほとんどでしょう。
プライドなどが邪魔して声を上げられない人も大勢いますが、生活環境を変えるには協力を仰ぐことが必要不可欠です。
体調が悪くて片付けられない時は医療機関へ受診する
体調の悪さがゴミ屋敷化をさらに進行させていることもあります。
体調が悪い時は医療機関へ受診し、適切な治療を受けることが重要です。
お金がなくて診断を受けられないという場合は、無料低額診療といった行政の制度の利用をおすすめします。
ゴミ屋敷の問題は一人で抱え込まないで!統合失調症などが原因なら適切な治療を
自力での解決が難しい状態なのにも関わらず助けを求められないのは、ゴミ屋敷問題は一人で解決すべきだと勘違いしているからです。
ゴミ屋敷の問題は周囲の人々や業者に頼って解決しても何も恥ずかしくありません。
業者は1年で1万件以上のゴミ屋敷で片付けを行っており、似た境遇の方々のサポートを常日頃から行っています。
お金の余裕がない場合は後払いや分割払いも可能な業者を利用し、部屋の状態を改善することで新たな一歩を踏み出すきっかけにもなります。
また、ゴミ屋敷の原因に統合失調症といった精神疾患が考えられる場合は、適切に治療を受けることが重要です。
ゴミ屋敷の改善がどうしてもできない場合は、あなたの特性などを見直し、専門家のアドバイスを受けて生活習慣を整えられるようにしましょう。
ゴミ屋敷片付け業者お片付けラボの実績を紹介!
「仕事が忙しすぎて片付けられない」「ストレスでうつ病になってしまった」
▼精神的なストレスでうつ病を患い、片付けができなくなってしまったお客様からのご依頼
・作業内容:生ゴミや生活用品の処分
職場でのストレスが積み重なり、うつ病を患ってしまったことで片付けができなくなってしまったお客様。
生ゴミや生活用品が溜め込まれ、強い異臭も発生している状態でした。
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