お片付けラボコラム
ゴミ屋敷の特殊清掃とは？孤独死現場で行われる一連の作業を解説
2023年09月25日
「ゴミ屋敷で行われる特殊清掃って何？」
「孤独死現場ではどんな作業が行われてるの？」
普通のハウスクリーニングでは取り除けない汚れや臭いの対処が必要な時に行われるのが特殊清掃です。
なかなか馴染みのない言葉かと思いますが、自分や家族が孤独死に直面する可能性は少なからずあるはず。
特殊清掃や、それに付随する知識を備えておけば、どこかのタイミングで人助けができるかもしれません。
この記事で特殊清掃の流れや、依頼が必要なケースなどを解説するので、参考としてご覧ください。
目次
特殊清掃は一般的な清掃で対応できない時に必要
特殊清掃は、一般的な清掃では対応できない時に行われます。
痛ましい事例ですが、基本的には自殺や孤独死があった部屋が特殊清掃の対象です。
このような部屋には腐敗した遺体から流れ出た血液や体液が多く付着しており、細菌やウイルス感染のリスクが非常に高くなっています。
そのため、特殊清掃業者による徹底的な除菌作業や汚染物の除去作業を行わないと、新たに入居者を募れる状態にはならないのです。
孤独死現場特有の臭いや汚れをなくし、「人が問題なく住める状態に戻す」には、専門業者のスキルが欠かせません。
人が亡くなっていないゴミ屋敷でも特殊清掃が行われることがありますが、このケースではハウスクリーニングが中心となり、遺体による汚れへの対応は不可能です。
同じ特殊清掃でも意味合いが違うので、業者探しの際には注意してください。
特殊清掃で行うこととは？
孤独死現場で行われる特殊清掃の一連の流れを解説します。
部屋全体の除菌
特殊清掃の最初のステップは、部屋全体をしっかりと除菌することです。
腐敗した遺体には様々なウイルスが付着しており、体内に入り込むと感染症のリスクが高まります。
そのため、部屋の細菌やウイルスを取り除く二酸化塩素といった除菌剤を散布し、作業員の安全を確保してから本格的な作業を開始する流れとなっているのです。
強力な除菌剤をまいても、作業員にはゴーグルやマスク、防護服が欠かせません。
どこにウイルスが付着しているかわからないので、念入りに対策を行ったうえで清掃を行います。
汚染物の除去
続いて行われるのが、汚染物の除去です。
特殊清掃現場での汚染物とは、主に亡くなった方の血液や体液がついた物や場所のことです。
ソファーやカーペット、マットレスなどには血液などが付着していることが多く、それらもすべて汚染物として処理されます。
汚染物はすべて圧縮袋に入れ、感染リスクを下げるために真空状態で外へ運び出します。
遺品整理
特殊清掃と同時に、遺品整理も行われることがあります。
というのも、孤独死現場ではあらゆるものに死臭が染み付いているため、いくら身内でもその臭いに耐えながら遺品整理を行うのは非常に困難です。
また、身近な人が死を遂げた場所に長時間いることは、精神的な負担にもなります。
特殊清掃業者は遺品整理業者を兼業していることも多いため、作業を依頼することで身内や依頼者の負担なく遺品を回収できます。
部屋全体、汚染箇所の清掃・撤去・消臭・除菌
除菌や汚染物の回収などが終わった後は、部屋全体の清掃が始まります。
孤独死があった現場はゴミ屋敷化していることも多く、専用機器による清掃や、場合によっては解体や撤去を行った後リフォームが必要になるケースも存在します。
また、壁やフローリングに死臭が染み付いているため、消毒に加えてオゾン脱臭機などによる消臭も重要です。
汚れはクリーニングなどによって落とすことができますが、臭いはどれだけ作業をしても落ちにくく、最後まで困難を極めます。
特殊清掃が必要になる部屋は？
特殊清掃が必要なのは、自殺や孤独死があった部屋だけではありません。
部屋を元通りにするのに、特殊清掃が効果的な部屋の例を解説します。
大量のゴミが溜まった部屋
片付けが苦手だったり、忙しい毎日を送っていたりすると、いつの間にか部屋がゴミで溢れかえってしまうことがあります。
自宅がゴミ屋敷化していることはわかっているものの、片付けの気力が湧かない人も少なくないはず。
ゴミが溢れた環境での生活は少しずつ心を蝕んでいき、さらに精神的な負担が増していきます。
このような状態から抜け出すには、清掃業者に依頼して一気に部屋の状況を改善することが効果的です。
自宅をゴミ屋敷化させてしまった原因への対処も重要ですが、現在生活している環境を整えないと次のステップには進めません。
こちらの記事では、片付け業者を利用するメリットをさらに詳しく解説しています。
頭の片隅で現状から抜け出したいと考えている方は、ぜひ参考としてご覧いただけますと幸いです。
【片付け業者の見積もり相場とは？金額を安くする方法とプロに任せるメリット】
一般的な清掃では落とせない汚れや悪臭が染み付いた部屋
ゴミ屋敷清掃の依頼者宅では、一般の方の想像を超える汚れや悪臭が染み付いていることが多々あります。
外観は近隣の住宅と変わらないのに、玄関の向こう側では便器や浴槽が汚れで真っ黒になっていたり、小さな害虫が部屋中を飛び回っていたりと、生活できるとは到底思えない環境が広がっているのです。
こういったケースでは一般的な清掃サービスではなく、特殊清掃業者によるハウスクリーニングなどが推奨されます。
専用の器具や洗剤を利用した清掃なら糞尿や皮脂、カビによる汚れも綺麗に落とすことができ、加えて除菌や消臭も行うことで衛生環境も整った状態に戻すことが可能です。
ゴミ屋敷に特殊清掃が必要な6つの理由
一般的なゴミ屋敷にも特殊清掃が必要な理由を6つ解説します。
ゴミ屋敷を個人で片付けることはほぼ不可能
部屋の隅々までゴミが積み上げられているゴミ屋敷の清掃は、個人ではほぼ不可能です。
ゴミの中には腐敗した食品や害虫が潜んでいることもあり、個人で行うと逆に健康被害を引き起こす原因にもなりかねません。
また、便器や浴槽にこびりついた汚れなどは、取り扱いが難しい強力な洗剤や、専用のクリーニング機器を利用しないと落とすことができないのです。
怪我や感染症の危険性
ゴミの中には鋭利な物や害虫のフン、死骸などが含まれていることがあります。
これらが体に接触したり、傷口や呼吸器に入ったりすると、怪我や感染症を引き起こす危険性が高まります。
安全に作業し、健康被害を抑えるためにも、劣悪な環境の清掃は専門知識を持ったプロの業者に任せるようにしましょう。
1日〜3日程度で素早く作業を終えられる
ゴミ屋敷の清掃を個人で行うと、数週間から数ヶ月という長い時間を要します。
しかし、特殊清掃業者であれば1日〜3日程度の短期間で作業を終えることができるため、長年抱えてきた悩みの種を迅速に手放せるのです。
また、短期間での清掃は近隣住民への迷惑を最小限することもでき、トラブルの抑制にも繋がります。
プロの業者は清掃時の臭いや音を抑えるための対策方法も持っているため、地域に配慮するという意味でも業者による片付けをおすすめします。
依頼者のメンタル・体力を消耗しない
ゴミ屋敷の片付けは、依頼者の心身に大きな負担をかける作業です。
ゴミの中から出てくる思い出の品や、処分することの葛藤、それに伴う精神的なストレスなどは、清掃作業の妨げになったり、さらなる健康状態の悪化に繋がりかねません。
できる限り小さな負担でゴミ屋敷問題を解決し、新たな生活のスタートを切りやすくするためには、周囲だけじゃなく、業者のサポートを受けることも効果的です。
不用品を手放せる
業者を利用すれば、自宅を圧迫する不用品も手軽に手放せます。
特にテレビやソファー、冷蔵庫といった家具・家電は、本来粗大ごみとして捨てる必要があり、自治体指定の場所まで持っていく負担なども発生します。
しかし、片付け業者なら専用のトラックで回収してくれるため、一気に部屋のスペースを空けることが可能です。
孤独死現場の家具・家電回収は困難ですが、一般的なゴミ屋敷の不用品なら問題なく回収し、適切な分別・処分が行えます。
お片付けラボの場合、不用品でも状態が良ければ買い取ることもできるので、もし自宅に使わないものがあれば一度ご相談ください。
特殊清掃に発生する費用について
特殊清掃で発生する費用について解説します。
孤独死現場の原状回復費用は安くない
孤独死現場では死臭や汚れが部屋のあちこちにこびり付き、害虫の繁殖なども起きているなど、非常に多くの問題を抱えています。
このような部屋の原状回復には専門技術や機材、そして時間が必要となるため、費用もそれに見合ったものとなります。
部屋の大きさや、遺体が放置された日数などによって変動しますが、多くのケースでは10万円〜70万円ほどの費用が必要です。
基本的には故人の家族や身内が支払いますが、もし身寄りがいなかった場合は物件の大家などが支払わなければならない場合もあります。
ゴミ屋敷の特殊清掃ならかなり安価になる
ゴミ屋敷の清掃は、孤独死現場と比較すると費用が抑えられる可能性があります。
汚れの状態やゴミの量、作業に要する時間や用品などが違うため、ゴミの撤去や軽いクリーニング程度なら数万円でサービスの利用が可能です。
よっぽど劣悪な環境じゃない限りゴミ屋敷の片付け作業は数時間程度で終了するため、費用も控えめになる傾向があります。
特殊清掃を依頼する時の流れ
特殊清掃を依頼する際の流れを解説します。
人が死亡している時は警察への連絡を第一に
孤独死が判明するきっかけとなるのが死臭です。
自宅の外で嗅いだことのない臭いが数日間漂っている時は、大家や管理組合などを通して警察に連絡しましょう。
特殊清掃は、警察によって遺体が引き取られ現場検証などが完了した後に行われます。
ゴミ屋敷を綺麗にしたい時は業者に直接連絡
一般的なゴミ屋敷の片付けを行いたい時は、業者に直接連絡して構いません。
疑問や不安がある場合は各業者の相談サービスや見積もりを活用し、自分の要望や予算に合った業者を見つけてから依頼するようにしましょう。
失敗しない片付け業者の選び方のポイントは以下の記事で詳しく解説しています。
【一軒家の掃除はプロに依頼するのが便利！上手な掃除業者の選び方とは？】
特殊清掃業者の選び方
特殊清掃業者の選び方について解説します。
豊富な実績や経験がある
特殊清掃は一般的な家庭の掃除とは異なり、非常に過酷な状況に対応する必要があります。
特に孤独死現場には細菌やウイルスが蔓延していることも多く、汚染物の適切な運び出しや除菌作業を行わないと後の入居者の健康リスクを脅かす可能性もあります。
それ故に、豊富な実績や経験による確かな技術を身に着けた業者を選ぶことが重要です。
口コミやレビューで高い評価を得ている
多くのサービスや業者を選ぶ時と同じように、特殊清掃業者を探す際にも口コミやレビューが大きな参考となります。
公式サイトに掲載されている実績なども参考になりますが、良い評判しか載せていない可能性があり、客観的な意見を見つけることは困難です。
Googleクチコミといったサイトなら、実際に利用した人々の忖度ない意見をチェックできるのでぜひ活用してください。
料金体系が明確になっている
料金の詳細を公開している場合は透明性を重視しているとも言えるため、業者の信頼感も増します。
予期せぬ出費を防ぐためにも、コストに関する事前調査は必須です。
上記の項でも紹介したGoogleクチコミなどを利用すれば、悪質な請求を行う業者の多くは炙り出せるので活用をおすすめします。
業者の見積もり相談サービスなども利用し、予期せぬ出費が発生しないよう注意しましょう。
柔軟な支払い方法に対応している
支払い方法の柔軟性もチェックポイントの一つです。
クレジットカードや分割払い、銀行振り込みなど、様々な支払い方法に対応している業者は、都合の良いタイミングで利用しやすいのが特徴です。
特に大掛かりの特殊清掃の費用は高額になることも多く、一括では支払えない方も多いでしょう。
そんな時に分割払いや後払いといった支払い方法にも対応していれば、利用難易度はグッと下がります。
柔軟な支払い方法に対応する業者を選べば、経済的な負担を軽減しながら、質の高いサービスを受けることができますよ。
お片付けラボは、最大60回の分割・後払いに対応しています。
また、どんなサービス内容でも頭金は頂戴していないため、急ぎの場合でもお金の不安なくご依頼可能です。
相談・お見積もりは何度でも無料なので、納得いただいた形で利用いただけますと幸いです。
ゴミ屋敷の特殊清掃で問題の早期解決を図ろう
孤独死現場に欠かせない特殊清掃は、一般の方々の想像をはるかに超えるハードな仕事です。
強烈な臭いや汚れに耐えつつ清掃を行い、次の入居者が問題なく住める環境作りに尽力しています。
また、孤独死現場やゴミ屋敷の清掃を通して誰かを後押ししたり、次のステップへの橋渡しを行う重要な仕事でもあります。
敬遠されがちな仕事の一つですが、誰かがやらないと社会が回らない大切な仕事であることを、この記事で理解いただけると幸いです。
お片付けラボも特殊清掃に対応可能
お片付けラボも、ハウスクリーニングという形で特殊清掃に対応しています。
大量のゴミや不用品回収以外にも、汚れた浴室やトイレのクリーニングも行っているため、お家全体を片付けたい時はぜひご相談ください。
ゴミ屋敷の清掃を素早く、ワンストップでサポートいたします。
無料の相談・お見積もりサービスを利用すれば、作業前の不安や疑問を解消した状態でご依頼いただけますよ。
公式LINEを中心に、いつでもお問い合わせをお待ちしております。
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強烈な汚れをハウスクリーニング・特殊清掃で解決した案件を紹介
「仕事が忙しくて片付ける余裕がない」
「悪臭が害虫の発生が激しく汚れもひどい」
・作業内容：ゴミ回収とハウスクリーニング
・作業時間：1日
・支払い方法：頭金0円の後払い
エンジニアとして休日も仕事に追われるお客様。
長期間掃除をする余裕もなく、気づいた時には自宅がゴミ屋敷化していたそうです。
悪臭やハエの発生によって睡眠もまともに取れないとのことでしたので、ご依頼いただいた翌日に伺い、ゴミの回収とこびり付いた汚れのクリーニングを行いました。
「これで部屋の点検も安心して行ってもらえます」と作業にも満足いただき、今回の依頼は終了となりました。
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