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お片付けラボコラム

ゴミ屋敷でペットを飼育するリスクとは?片付け方や対処法をご紹介

2023年09月27日

 

近年問題となっているペットの多頭飼育。
ゴミ屋敷化した室内で大量の猫やウサギが飼われているというケースは後を絶ちません。

 

そもそも、どうしてゴミ屋敷でペットの多頭飼育が起こるのでしょうか?
危険がいっぱいのゴミ屋敷での多頭飼育を防ぐ方法はあるのでしょうか?

 

本来心を癒してくれるはずの動物を安心して飼えるようにするためにも、今回はゴミ屋敷でペットを飼うリスクや対処法をご紹介いたします。

増加する多頭飼育による問題

 

ニュースで見かけることもあるペットの多頭飼育。
劣悪な環境下で飼育されている動物たちに胸を痛める人も多いのではないでしょうか?

 

高齢者はもちろん、比較的若い年代の人も陥る多頭飼育ですが、ゴミ屋敷では糞尿を放置し続けるケースがほとんどです。
野良猫に餌付けをするため、近所の家の畑や庭にも侵入しておしっこやうんちをしてしまうというケースも少なくありません。

 

去勢・手術もされないことがほとんどであるためどんどん繁殖し、中には共食いやゴミ屋敷に死んでしまった動物の死体が複数あるといった状況に陥ることも問題とされています。

 

下記の関連記事では、猫屋敷化したゴミ屋敷について詳しく解説しています。
ぜひチェックしてくださいね!
関連記事:猫屋敷と化したゴミ屋敷の対応はどうする?業者に依頼すべき理由と注意点

なぜペットがいる家がゴミ屋敷化するの?

 

ペットがいる家は、ゴミ屋敷化しやすいとされています。
注意すべきなのは、人間はある程度自分の世話を自分でできますが動物は違うことです。
そもそも、なぜペットがいる家はゴミ屋敷になりやすいのでしょうか?

無責任な餌付けと繁殖

動物は可愛いものです。
しかし「可愛いから」「可哀想だから」と無責任に餌付けをして家で飼い続けることは、可愛がるとは言いません。
餌付けをされた猫が家に出入りすれば、部屋のいたるところでおしっこやうんちをします。

 

また飼育している犬や猫やウサギの去勢・避妊手術をしないで放置していると、どんどん子どもが生まれて増えていくでしょう。
特にウサギは年中妊娠が可能ですし、産む子どもの数も多い動物です。
可愛がるだけで世話を放棄すれば、死んでしまう個体が出てきても不思議ではありません。

糞尿の放置

犬や猫、うさぎなどのペットは、食べれば必ずおしっこやうんちをします。
トイレ掃除が必須なのですが、多頭飼育をしていればしているほどその負担は大きくなります。

 

「面倒だから」「臭いし汚いから触りたくない」と放置すれば、部屋はどんどん汚くなりゴミ屋敷となってしまうのです。
特に猫は窓のサッシや棚の上、カーテンレールの上に昇ります。
糞尿を放置すれば、匂いが染み込み掃除で落とすのは困難になるでしょう。

 

ペットを飼う家がゴミ屋敷化した場合、動物の糞尿を放置しているケースが非常に多くあります。
糞尿が踏み固められて堆積してしまった状態も少なくありません。

経済的困窮による飼い主の失踪

猫やウサギなどのペットを飼うには、お金がかかります。
数が多ければ多い程エサ代もかかるため、経済的に困窮することもあるでしょう。

 

多頭飼育する住人の中には、経済的に苦しくて世話ができないとペットたちを放置して失踪してしまうケースがあります。
動物たちは部屋にそのまま残されるため、誰かに気付かれるまで部屋の床や壁がおしっこや糞尿まみれになってしまうのです。

飼い主の高齢化

家族と疎遠で友人知人との交流もなければ、人は寂しさを感じるものです。
実際に、高齢者が孤独を埋めるために家をゴミ屋敷にしてしまうケースは増加傾向にあります。

 

歳をとって寂しいからとどんどんペットを飼い始めたのにもかかわらず、飼い主が部屋で孤独死を遂げてしまうケースもあります。
放置されたペットは部屋の中で繁殖を続け、遺体が見つかった時には部屋は荒れ放題になっていることも少なくありません。

アニマルホーダーとは?

 

特にゴミ屋敷でたくさんの猫を飼う人は、「アニマルホーダー(劣悪多頭飼育者)」もしくは「アニマルコレクター」である可能性があります。

 

アニマルホーダーとは、異常と言えるほど動物を多頭飼育してしまう人のことです。
うつ病などと同じ精神疾患の一種であり、自身が面倒を見られる頭数をはるかに超えて多頭飼育崩壊を引き起こしてしまうことも少なくありません。
アニマルホーダーは一般的な動物が好きで飼うのとは違い、「動物を集める」ことを目的としています。

 

身勝手な正義感で保健所から犬や猫を引き取っても、ろくにお世話をしないケースもあります。
不衛生な環境にもかかわらず、本人のエゴでどんどんペットを増やし続けるため、周囲の人に迷惑が及ぶことも少なくありません。

ゴミ屋敷でペットを飼うリスク

 

ペットをゴミ屋敷の中で飼い続けることは、リスクが伴います。では、具体的にどんなリスクがあるのでしょうか?

悪臭の悪化

猫はもちろん、ハムスターやウサギなどの小動物のおしっこやうんちも、放置すれば当然臭います。
掃除もせずにゴミと一緒に部屋に放置し続ければ、酷い悪臭が部屋に充満するのは時間の問題です。

 

集合住宅に住んでいるのなら、ドアや窓の隙間から悪臭が漏れ出て隣や上の部屋の住民にまで迷惑が及ぶでしょう。
臭いで気分が悪くなったり洗濯物についたりすれば、トラブルにも発展します。
ハエなどの害虫も入ってくる原因にもなり得るのです。

糞尿による汚れ

ペットを飼っているゴミ屋敷の場合、堆積したうんちやおしっこによる汚れが酷いケースがほとんどです。
特に犬や猫は自分のテリトリーだと主張する習性があるため、決まったところにマーキングもします。

 

床に排泄されたうんちが踏み固められている、壁紙や棚、柱におしっこが染み込んで変色していることも珍しくありません。

柱や壁紙の劣化

ペットを飼っているゴミ屋敷は、糞尿を放置していることが多いため柱や壁紙などが劣化していることもあります。
猫や犬は、決まった場所でトイレをしがちです。

 

床や壁、柱、窓枠などにおしっこやうんこをされ続けると、どんどん木材が傷み腐食していきます。
軽度であれば削れば解決しますが、腐食が激しい場合は交換しなければ安全性に関わる事態にもなるケースがあるので要注意です。

 

建物の構造に関わる箇所であれば、修繕費は高額になってしまうでしょう。

害虫・害獣が大量発生しやすい

動物のおしっこやうんちは臭いため、臭いにつられて外からハエやゴキブリが侵入しやすくなります。
虫も湧きやすいため、食中毒やウイルス性の胃腸炎にかかりやすくなることも注意が必要です。
残した食べ物や壁カスが散乱していれば、ネズミやタヌキなどの害獣も部屋に住み着くようになるでしょう。

人間もペットも体調不良になる

住んでいる部屋の環境が劣悪だと人間はもちろん、ペットも体調不良になります。
頭数が多く、エサもろくに与えなければ奪い合いになり、どんどん弱い個体から死んでいきます。
死体を埋葬することなく放置すれば、虫が湧いたり共食いをしたりしてしまうでしょう。

 

1人暮らしをしていれば体調に異変が生じても助けてくれる人はいません。
最悪、急死の原因にもなり得るのです。

繁殖による多頭飼育崩壊

ペットをゴミ屋敷で大量に飼っていると、多頭飼育崩壊が起きるのも時間の問題となります。
多頭飼育崩壊とは、異常繁殖の末に飼育できるペットの数を上回ってしまったためにペットの死亡や病気、共食いなどの現象が起きることです。

 

無秩序な多頭飼育崩壊は、ペットにとって地獄も同然です。
多大なストレスや病気といった問題があるので、早急に解決しなければなりません。

近隣住民・管理会社との関係悪化

ペットがいるゴミ屋敷は、悪臭や害虫・害獣被害が深刻なため近隣住民や管理会社との関係悪化も問題視されています。
風で流れてきた悪臭が洗濯物についたり、気分が悪くなるほど臭いがひどすぎて窓が開けられなかったりするといった問題もあります。

 

部屋がペットのおしっこやうんちで汚れたりすれば、間違いなく管理会社とトラブルになるでしょう。
ペット禁止の部屋でたくさんのペットを飼えば、入居時に交わした契約に違反することになります。
契約内容によっては、即刻立ち退きを要請されることも珍しくありません。

ゴミ屋敷でのペットの飼育は動物愛護法に該当する可能性がある

 

ゴミ屋敷でペットを飼育した場合、動物愛護法に違反する可能性があります。
ペットは、安全が保障された適切な環境下で生活を送らなければなりません。
ゴミ屋敷は、そういった安全とは程遠い汚い環境です。
糞尿を掃除されることなく、エサや水も十分に与えられないこともあります。

 

病気はもちろん、時には命に危険が及ぶ可能性があるため、動物愛護法に該当し罰せられる可能性もあるのです。

賃貸は原状回復費用を請求される場合が多い

 

賃貸から引越す際、必ず管理会社や管理人が立会いを行い、部屋の状態を確認します。
必要であれば、退去時に原状回復費用や修繕費が請求されます。

 

ペットを飼っている場合、ひっかき傷や汚れなどを完全に回避することができないため、原状回復費用を請求される場合がほとんどです。
ペットがいるゴミ屋敷なら、染み付いた汚れや悪臭が酷いため原状回復費用が高額になる可能性が高くなってしまいます。

ペットのいるゴミ屋敷の片付け方と準備

 

ペットのいるゴミ屋敷は、軽度であれば自力で掃除をすることができます。
用意する物は、基本的な掃除用具です。

 

・地域指定のゴミ袋
・ほうき、ちりとり、モップ、バケツ、雑巾などの掃除用具
・エプロン
・軍手またはビニール手袋
・室内用のシューズ
・ヘラ、スコップなど

 

ペットのいるゴミ屋敷は、まず不用品やゴミを仕分けします。
害虫が大量繁殖している場合は、先に霧状の殺虫剤を散布して弱らせてから掃除を行うと良いでしょう。
部屋に堆積した不用品やゴミを片付けたら、掃除です。

 

床や壁のおしっこを洗剤と雑巾で綺麗に拭き取ります。
フローリングや窓サッシの隙間に入った糞尿をヘラなどで掻き出したり、踏み固められたうんちをスコップなどで取り除きましょう。

 

臭いが酷い場合は、希釈したお酢を用いると改善しやすくなります。
ペットのいるゴミ屋敷は通常のゴミ屋敷よりも片付けが大変なため、途中で挫折しないように週末などのまとまった休みに家族や知人に手伝ってもらうことがおすすめです。

ペットがいるゴミ屋敷の解決は業者への依頼がおすすめ

 

一般的な掃除では、糞尿による汚れや悪臭が落としきれない場合があります。
汚れが酷く、長期間放置していれば、素人が完璧に綺麗にするのはほぼ不可能です。
その場合は特殊清掃が必要になるため、専門業者に相談し依頼することがおすすめです。

業者に依頼するポイント

 

多くのペットを飼っているゴミ屋敷は、通常の清掃では完璧に綺麗にすることは難しい場合がほとんどです。
その場合、清掃をプロの業者に依頼することがおすすめです。

 

ゴミ屋敷の清掃を業者に依頼する際、どのような業者なら信頼ができるのでしょうか?
悪徳業者に騙されないためにも、業者に依頼する際のポイントをご紹介いたします。

実績が豊富

業者を探す際、できるだけペットがいるゴミ屋敷を掃除した実績が豊富な業者を選ぶことをおすすめします。
ペットがいるゴミ屋敷を清掃する際、フローリングの溝や窓枠の隙間などに入り込んだおしっこやうんちも綺麗に取り除く必要があります。

 

実績が豊富な清掃業者はペットがどこに排泄をし、どんなところが汚れやすいのかを熟知しているため部屋全体を綺麗にしてくれることが期待できるのです。
不慣れな業者だと落とし忘れる可能性があります。
また実績が豊富だと掃除に使用する道具も使い慣れているため、スムーズに作業を進めることができるでしょう。

特殊清掃が可能

ペットがいるゴミ屋敷が深刻な場合、特殊清掃をしなければならない場合があります。
繰り返し染み込んだおしっこやうんちなどの糞尿や悪臭は、市販の洗剤や掃除道具では落としきれないからです。

 

特殊清掃には特殊な薬剤やオゾン脱臭機などを使用しますが、これらは業者が特殊清掃の許可を得ていないと使うことはできません。
全ての清掃業者が特殊清掃を行えるわけではないため、相談時や公式HPなどで確認してみると良いでしょう。

口コミ評価が良い

清掃業者を選ぶ際、口コミを確認することも重要です。
悪徳業者は適当な作業や横柄な態度を取るため、口コミ評価も良くない傾向にあります。

 

口コミ評価が良いということは、それだけ清掃業者がお客様に真摯な対応をし、確かな作業を行っているからに他なりません。
依頼を検討している業者がどういうところか知るためにも、口コミ評価を事前に確認することが大切です。

見積もりの内訳が明瞭

特殊清掃の費用は、高額になりがちです。
状況によっては、100万円を超えるケースもあります。
金額が金額なので、きちんとした業者に頼みたいと思うのは当然ですよね。
最後まで責任を持ってゴミ屋敷を片付ける業者は、見積もりの内訳が明瞭です。

 

少しでもわからないことや不安なことがあれば、丁寧に寄り添い説明もしてくれます。
悪徳業者は早くお金を回収したいというところがほとんどなため、内訳が不明瞭な場合がほとんどです。

 

高額なお金を払うのですから、絶対に納得してから契約をしましょう。
そのためには、見積もりが確かで信頼できるものかどうかが重要になります。

ペットを飼う際ゴミ屋敷にならないようにするには?

 

ペットを飼う家は、ゴミ屋敷になりやすい傾向にあります。では、ペットがいる生活を送りながら、ゴミ屋敷にならないようにするためにはどのようなことをすれば良いのでしょうか?

定期的な片付け

ペットを飼っていると、毛やと吐しゃ物、粗相などで部屋の中が汚れやすくなります。
できれば休日にまとめて掃除をするのではなく、毎日15分でもこまめに片付けたり掃除をしたりすることが大切です。
定期的に不用品の処分やお掃除を行うことで、ペットがいてもゴミ屋敷になりにくい環境にすることができるでしょう。

去勢・避妊手術を行う

犬や猫、うさぎを1匹だけ飼っている場合は、去勢・避妊手術は必要ありません。
ただ複数のペットを飼育している場合は、無尽蔵な繁殖をさせないためにも去勢・避妊手術を行うことが必要です。

 

またきちんとトイレトレーニングをした犬や猫でも、発情期には自分のテリトリーを主張するために柱や壁にマーキングをすることがあります。
絶対ではありませんが、去勢や避妊手術をすることで緩和されることもあるようです。

トイレトレーニング

ペットは勝手にトイレを覚えることはありません。
ペットを飼うのなら、きちんとトイレトレーニングをすることが必須です。

 

部屋をおしっこやうんちで汚されないようにするためにも、しっかりとトイレトレーニングをしましょう。
かなりの根気と時間が必要ですが、トイレで排泄をしてくれるだけで部屋を衛生的に保ちやすくなります。

里親を探す

ペットは、自身がお世話できるだけの頭数にすることが大切です。
ペットの幸せを願うためにも、手に負えなくなったらできるだけ早く里親を探しましょう。

 

体力や時間、経済的に余裕がないのに「可愛い」「癒される」という理由だけでペットを飼い続ける状況は、ペットにとって良くありません。
離れ離れになるのは寂しいかもしれませんが、動物愛護センターなどに連絡をするなどして適切な環境で可愛がってくれる人に譲ることが大切です。

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寂しさから爬虫類と猫を飼い始めたというお客様は、思った以上にペットに世話が必要なことに驚いたそうです。
エサや水やりはきちんとしていたものの、多忙なためトイレ掃除を怠った結果、部屋のいたるところに猫がおしっこやうんちをするようになってしまい困っているとのことでした。

 

ストレスで見て見ぬふりをしたそうですが、解決するはずもなく悪化する一方だったため業者を頼ることを決意されたそうです。
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お客様にも大変ご満足いただけたようです。

 

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