お片付けラボコラム
ゴミ屋敷の数はどのくらい?都道府県別の改善率ランキングを紹介
2023年10月09日

「ゴミ屋敷の数ってどのくらいあるの?」
ニュース番組でも頻繁に取り上げられるようになった「ゴミ屋敷問題」。
もしかしたら、実際に近隣にゴミ屋敷があって普段から困っていたり、自分の家がゴミ屋敷になりそうで不安を抱えていたりする方もいるかもしれません。
今回は令和4年度「ごみ屋敷」に関する調査報告書を参考に、全国に存在するゴミ屋敷の数や、ゴミ屋敷への対策などについて解説します。
ゴミ屋敷に対してどのような措置が執られているか知りたい、ゴミ屋敷がどんな悪影響を及ぼすか知りたいという方はぜひご覧ください。
目次
ゴミ屋敷の定義は地域の条例ごとに違う
「ゴミ屋敷」と聞いて多くの方が思い浮かべるのは、上記のような家のことではないでしょうか。
ゴミが溢れており、生活がままならない家はすべてゴミ屋敷として括られがちですが、実は地域によって定義を決めている場合もあるのです。
以下にその一例を抜粋するので、ご覧ください。
・地域の環境美化を損ねるもの
・適正な管理がされていない廃棄物等、繁茂した雑草又は樹木により、土地又は建築物の周辺住 民の健康を害し、生活環境に著しい支障を及ぼし、又はそのおそれがある状態
・建物等が管理不良状態にあるとき又は管理不良状態になるおそれがあるとき
・衛生上有害となるおそれのある状態
・自己が所有し、占有し、又は管理する土地及びその周辺に廃棄物又は他人の遺棄に係る廃棄物 を長時間堆積し、環境上不良状態にすること
・空き缶、吸い殻等が散乱している状態、雑草等が無秩序に繁茂している状態 ・廃棄物等が長期間放置されている状態
このように、ゴミ屋敷の定義は細かく決まっているため、参考として知っておくと良いでしょう。
ゴミ屋敷が及ぼす自分や近隣住民への影響とは
ゴミ屋敷による様々な影響について解説します。
ゴミや不用品が溜まることによる健康被害
自宅がゴミ屋敷状態になるとさらに掃除が困難になり、多くの病原菌やウイルスを繁殖させてしまいます。
特に湿度の高い場所や日当たりの悪い部屋はカビやウイルスが増えやすく、アレルギーを発症する原因になりかねません。
また、ゴミ屋敷に多い空のお弁当容器や生ゴミはハエやゴキブリといった害虫をおびき寄せ、視覚的にもダメージを与えます。
害虫の繁殖スピードは早いため、部屋中に住み着く前に一刻も早い対処を行うことが重要です、
他にも無造作に転がる不用品によって転倒する恐れもあるなど、ゴミ屋敷は怪我のリスクまで高めます。
高齢者になるとちょっとした転倒が骨折などに繋がる可能性もあるため、特に注意する必要があります。
悪臭や害虫の拡散
ゴミによって発生した悪臭や害虫の問題は、ゴミ屋敷内だけでは留まらない問題です。
窓を開けた時や、玄関、排水溝といったちょっとした隙間を移動し、近隣の家まで届く可能性があります。
臭いは壁や家具に染み付きやすいため、換気を行えば解決する問題ではありません。
また、繁殖した害虫が飛び回ることで本来必要ない害虫駆除に追われ、精神的ストレスを与える恐れもあるでしょう。
これらの問題は地域のコミュニティに大きな悪影響を及ぼします。
臭いを消したり、その場にいる害虫を駆除したりといった表面的な対策は意味がありません。
大量のゴミの処分や、害虫・害獣が住み着きやすい環境の改善など、原因への対策を行わないと、根本的な解決は不可能です。
心理的ストレス・社会的な孤立
ゴミ屋敷問題は、体への健康被害だけでなく、本人の心理的・社会的な側面にも影響を及ぼします。
よくあるケースとして、いつまでも部屋を片付けられない自分を責め、自己評価がどんどん下がっていくというものが挙げられます。
自己評価の低下によって劣等感が強まると、恥ずかしさから友人や家族を家に呼べなくなり、結果敵に社会的な孤立が進行します。
また、悪臭や害虫による問題が近隣住民や家族内での対立を生じさせ、さらなる孤立にも繋がりかねません。
このような状態が続くと精神障害のリスクも増加し、うつ病や統合失調症を発症することでゴミ屋敷がさらに悪化する危険性があります。
ゴミ屋敷の住人はすでに自分を客観視できなくなっていることも多いため、周囲が適切にサポートして問題の解決に導いて上げることが重要です。
以下の記事では片付けができなくなってしまう原因について詳しく解説しているので、自分や周りのゴミ屋敷問題に不安を抱えている方はぜひご覧ください。
【急に片付けできなくなった7つの原因と対処法とは?|依頼できる業者・サービスも紹介!】
火災発生の可能性が高まる
自宅がゴミ屋敷の状態だと、火災のリスクは明らかに高まります。
たくさんのゴミや不用品が家の中に溜まることで、着火しやすい素材が増えるからです。
たとえば電気製品がショートしたり、タバコの火がゴミに触れるだけで、あっという間に火災が発生します。
さらに、ゴミによって部屋の中が狭くなると、万が一火災が起きた際の消火・救出活動を困難にする場合もあります。
ゴミによって消防士の活動が妨げられたり、さらに火の勢いが増すことで、近所の家まで火災を起こすことも考えられるでしょう。
ゴミ屋敷は火災を起こすリスクを飛躍的に高めるため、自分や近隣の安全のためにも、定期的に整理やゴミの処分をすることが重要です。
【2023年版】過去5年間で認知されたゴミ屋敷は5,200件以上
平成30年度から令和4年度までの過去5年間で認知されたゴミ屋敷は全国で5,224件でした。
行政による助言や指導、包括的支援などによって約半分の2,558件が改善されましたが、継続してゴミ屋敷の悩みを抱える方も多く存在するのが現状です。
この項では上記調査報告書を参考に、都道府県ごとのゴミ屋敷に関するランキングを紹介します。
ゴミ屋敷を多く認知した都道府県ランキング
ゴミ屋敷を多く認知した都道府県ランキングは以下の通りです。
1位:東京都(880件)
2位:愛知県(538件)
3位:神奈川県(323件)
日本の中でも人口が多い地域がランキング上位となっています。
人口が多い分ゴミ屋敷も増えやすいと考えることもできれば、都市部の自治体の実行力が高く、調査が行いやすいということも考えられるでしょう。
また、都市部では近所付き合いが希薄になってきているとも言われています。
地域との繋がりが薄れ、孤立した生活を送る人が増えているということも、ゴミ屋敷の増加に拍車をかけているのかもしれません。
ゴミ屋敷を改善できた都道府県ランキング
ゴミ屋敷を改善できた都道府県ランキングは以下の通りです。
1位:広島県(74.6%)
2位:愛知県(72.9%)
3位:鹿児島県(71.1%)
上記ランキングに続いて愛知県が上位に名を連ねていることから、問題の認識と、それを解決するための取り組みを両立できていることが伺えます。
また、地方都市のゴミ屋敷改善率が高いことから、ゴミ屋敷問題への対応が日本全国で進んでいるというようにも認識できるでしょう。
ゴミ屋敷を改善できなかった都道府県ランキング
ゴミ屋敷を改善できなかった都道府県ランキングは以下の通りです。
1位:山形県(3.9%)
2位:香川県(8.2%)
3位:徳島県(8.3%)
ランキング上位にはいずれも都市圏から離れた地域がランクインしました。
認知したゴミ屋敷を7割以上改善できる地域もあれば、山形県や香川県のようになかなか改善が進まない地域が存在するのも事実です。
地方自治体の人手不足により、細部まで手が回りにくいということも考えられるでしょう。
今のところゴミ屋敷に対する法的な規制は制定されておらず、自治体の条例でしか対処が困難な状況です。
そのため、地域ごとにゴミ屋敷への対応の差が生まれてしまうのは、今後の課題と言えるでしょう。
隠れゴミ屋敷が増えている!その特徴や原因は?
昨今存在が明らかになりつつある「隠れゴミ屋敷」について解説します。
外からはゴミ屋敷であることがわからない
ゴミ屋敷の一般的なイメージは、家の外までゴミが溢れているうえに悪臭も強いというものではないでしょうか。
実は、最近増えている「隠れゴミ屋敷」は、外から見ると何の変哲もなく、一見普通の家に見えるのが特徴です。
しかし、玄関を開けた先には山のようにゴミが積み重なり、害虫も繁殖しているなど、まったく想像がつかない空間が広がっています。
若年層に多い
ゴミ屋敷と聞くと、高齢者に多い問題として捉える方が多いでしょう、
しかし、隠れゴミ屋敷は若年層に多く見られるのが特徴となっています。
特に多いのは、一人暮らしを始めたものの多忙な仕事によって家事や片付けが後回しになり、いつの間にか家の中がゴミで溢れていたというケースです。
ストーカーや文句をつけてくる人の存在
周囲が気になることで、逆に家がゴミ屋敷化するケースもあります。
ゴミ出しに関する文句を言われて以来面倒になってしまったり、悪質なストーカーにゴミ袋を漁られ、ゴミ出しに対する恐怖を抱いてしまったりと、悪意のある人々の影響で片付けができなくなるケースも存在するのです。
精神的ストレスがさらに増加する可能性もあり、場合によっては警察への通報なども必要になると言えるでしょう。
ゴミ屋敷に対して行政が実施している対応とその問題点
ゴミ屋敷に対しては基本的に行政が対応し、問題解決を図ります。
この項では、実際に行われる対応例とその問題点を解説します。
現地確認や助言・指導が多く実際にゴミ撤去されるケースはわずかのみ
行政は、市民からの通報を中心にパトロールや親族からの相談によってゴミ屋敷を認知します。
把握したゴミ屋敷に行っている対応として最も多かったのは、現地確認や原因者に対する直接指導などです。
敷地内・敷地外のゴミ撤去対応は2割以下で、行政でもゴミ屋敷問題の解決が困難であることを示しています。
過去5年でのゴミ屋敷改善率が約5割程度であることを考慮すると、対応方法についてさらなる議論が必要だと言えるでしょう。
包括的サポートが不足している
ゴミ屋敷事案への対応で、「関係部署と連携した包括的サポート」を行っているのは約4割でした。
ゴミ屋敷問題の真の課題は、自宅をゴミだらけにしてしまう原因者がいかに立ち直れるかという点にあります。
いくらゴミを撤去しても、本人が抱える問題を解決しないとゴミ屋敷は何度でも再発します。
ゴミ屋敷の再発を防ぎつつ本人の生活を立て直すには、原因に直接アプローチするサポートのさらなる充足が求められるでしょう。
原因者がゴミを片付けない場合は行政代執行が行われるケースもある
行政が何度勧告してもゴミが撤去されない場合は、行政代執行によって強制的にゴミが片付けられる場合もあります。
基本的には数年単位で注意をしても問題が解消されない場合の最終手段で、すべてのゴミ屋敷に対して行われる措置ではありません。
しかし、ゴミ屋敷を放置し続ければこういった対応を受ける可能性もあり、さらには代執行にかかった費用まで請求されるため、大事にしたくない場合は一刻も早い対応を行うようにしましょう。
ゴミ屋敷に対する罰則を設けている市区町村は少ない
問題視されるゴミ屋敷ですが、なぜ罰則が設けられていないケースがあるのでしょうか。
ゴミ屋敷の条例はあっても罰則はないことが多い
ゴミ屋敷対応の条例を制定しているのは101市区町村です。
しかし、実際に罰則規定を持つのは26市区町村に留まっており、罰則を伴う条例の制定は少数派であることがわかります。
罰則を持つ市区町村は、原因者に対する実効性を求めたり、ゴミ屋敷による環境の悪化に悩む住民への対応や啓発のために罰則を導入しているようです。
ゴミ屋敷への罰則は行政でも下しにくい
一方で、75の市区町村は罰則規定を持っていません。
これは、単にゴミの強制的な片付けや罰則では問題の根本解決には至らないという考えによるものです。
多くのゴミ屋敷住民は福祉的なサービスを必要としており、罰則よりも支援を優先することが重要との声も挙がっています。
また、ゴミは住人の資産とみなされることから、ゴミと資産の境界をどこで引くかという判断が難しく、行政として罰則が適用しづらいという側面もあるようです。
超高齢化社会でゴミ屋敷数は更に増加する可能性
今回参考にした令和4年度「ごみ屋敷」に関する調査報告書によると、過去5年間で約半数のゴミ屋敷を改善しており、各自治体の対策などは一定の効果を見せていると言えるでしょう。
しかし、今後超高齢化社会が進行すれば、必然的に高齢者へのサポート力も低下していきます。
高齢者の孤立が深まり、認知症患者も増加しても、そもそも助けられる若者が地域に存在しないという事態にもなりかねません。
それにより高齢者の生活が困難になり、ゴミ屋敷の予防や早期発見が遅れることで今まで以上にゴミ屋敷の数が増加することも考えられます。
また、若者宅のゴミ屋敷化が広がっていることから、行政や福祉によるサポートを受けやすい環境の構築も重要となります。
自身の生活の基盤を整えたうえで、地域のゴミ屋敷問題に目を向けてみると、ゴミ屋敷増加の抑止になり、地域環境の悪化を防ぐための第一歩にもなりますよ。
行政に指導される前に片付け業者への依頼を
ゴミ屋敷を放置し続け、近隣住民による通報が行われると、行政によって指導を受ける可能性があります。
このようなケースを防ぐためには、少しでも早くゴミ屋敷を改善しなければなりません。
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