お片付けラボコラム
高齢者宅がゴミ屋敷化してしまうのはなぜ?事前に防ぐ方法と片付けのコツ
2023年10月18日
「親が高齢になって家をゴミ屋敷にしてしまった」
「近所に住んでいる高齢者のゴミ屋敷に困っている」
「高齢者はなぜ自宅をゴミ屋敷にしてしまうの?」
このようなお悩みを抱えていませんか?
この記事では、高齢者が自宅をゴミ屋敷化してしまう理由を説明します。
さらに、ゴミ屋敷化を防ぐためにできることや、片付けのコツについても解説するので、お悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
高齢者が自宅をゴミ屋敷にしてしまう理由
若いときは片付けが得意だった方でも、高齢になってから自宅を徐々にゴミ屋敷化させるケースが増えています。
そこで、高齢者が自宅をゴミ屋敷にしてしまう理由を説明します。
もったいない精神で捨てられない
高齢者の中には、戦後に物資不足を経験していた方も多く、モノを贅沢に扱うことに抵抗がある方も多いです。
そのため、「もったいない」「まだ何かに使えるかもしれない」と思う気持ちが強く、なかなかモノを捨てられません。
また、思い出の品や手に入れるのに苦労したモノなどを手放すのは難しいでしょう。
周りからすればゴミや不良品に見えるモノでも、高齢者の方からは大切なモノだと認識していることがあるのです。
体力の低下
体力が低下すると、片付けをしたくても思うようにできなくなります。
足腰が弱くなることで、重たいモノを持ったり、ゴミをまとめたりする作業が大変になり、片付けが年々ハードになっていきます。
認知症により判断ができなくなる
認知症が進むと、片付けやゴミ出しのハードルはあがります。
どのゴミを何の種類に分別したらよいか、スムーズに判断できなくなるためです。
また、認知症を患うと曜日の感覚があいまいになることがあり、今日は何曜日なのか、どのゴミを出せばいいのかも段々わからなくなってしまいます。
そのため、ゴミを捨てる習慣が徐々になくなり、家にゴミが溜まっていってしまうのです。
特に一人暮らしの高齢者の場合、自分でも気づかないうちに認知症が進行し、あっという間にゴミが溜まってしまいます。
セルフネグレクトの影響
セルフネグレクトとは、自分自身の生活のための行動を放棄してしまうことを指します。
具体的には、下記の行動の放棄が挙げられます。
・食事を摂る
・用を足す
・お風呂に入る
・身だしなみを整える
「自分ひとりのために何かをする」ことができなくなるので、片付けやゴミ出しの優先度も下がっていきます。
ADHD・うつ病などの疾患の影響
自宅のゴミ屋敷化は、発達障害や精神疾患が原因の場合もあります。
例えば、ADHDやうつ病、統合失調症などの病気を発症していると、片付け自体が苦痛に感じられたり、作業に集中できずイライラしてしまったりして、片付けを継続するのが難しくなります。
誰かに頼ることができない
高齢者の方の中には、周りの人に頼るのが良くないことだと思っている方もいます。
「人に頼るのは情けない」
「自分の出したゴミを周りに分別してもらうなんて」
「自分のせいで近所の方に迷惑がかかる」
このように、片付けを手伝って欲しくても誰にも言えず、ゴミを溜めてしまう方も多いです。
ゴミ屋敷が招く危険性
ゴミ屋敷は想像以上に人々の健康的な生活に影響を及ぼします。
以下の4点はゴミ屋敷の放置によって発生しやすいトラブルの例です。
・病気、ケガになりやすくなる
・火災が起きやすくなる
・孤独死の可能性が上がる
・近所の方とトラブルになる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
病気、ケガになりやすくなる
家中にモノが溢れていると、つまずきやすくなったり、鋭利なモノを踏んでしまったりして、ケガのリスクが上がります。
ゴキブリやダニといった害虫のフンを吸い込むことで気付かないうちに体調を壊し、病気に発展することもあるでしょう。
火災が起きやすくなる
ゴミが家中にあると、火災が起きやすくなります。
ほこりを被ったコンセントやタバコの吸殻から、まわりの可燃ゴミに発火しやすくなるためです。
また、ゴミによって非難経路が塞がれていると、火災や災害が発生した際に命を守る行動が適切に行えなくなることもあります。
孤独死の可能性が上がる
ゴミ屋敷に住む方は、近隣との付き合いが上手く出来ていないことが多く、孤立化しているケースが非常に目立ちます。
そのため、毎日顔を見せたり、会話したりする相手がおらず、亡くなったときにも気づいてもらえない可能性も少なくないのです。
また、元からあるゴミの臭いがひどいため、遺体の発見自体が遅くなる可能性もあります。
近所の方とトラブルになる
ゴミ屋敷の住人は臭いに慣れてしまいますが、周囲には悪臭が漂っています。
何度言っても改善されないのであれば、近所に住む方からクレームが来るでしょう。
また、隣家の敷地内にゴミが溢れ出てしまったり、害虫が増えてしまったりすると、トラブルになることは免れません。
高齢者のゴミ屋敷化を防ぐために事前にできること
それでは、ゴミ屋敷化を防ぐために事前にできることを紹介します。
高齢の親や、地域の高齢者の方とぜひ確認してください。
ゴミ屋敷のリスクを伝えておく
将来自宅をゴミ屋敷化させてしまいかねない方に対して、ゴミ屋敷のリスクを伝えましょう。
ゴミ屋敷の危険性を理解できないと、たった少しのきっかけで自宅が荒れ放題になってしまう可能性があります。
ただ「ゴミ屋敷はダメ」と伝えるのではなく、具体的にどのような危険性があるかイメージさせます。
片付けによって安全に生活できることを理解してもらいましょう。
一緒に片付けをして生活しやすさを実感してもらう
ゴミがある暮らしに慣れてしまっている場合は、一部分だけ片付けをしてみて、生活しやすさを実感してもらうとよいでしょう。
ゴミがない空間がどれだけ快適か、言葉だけでは伝わりにくいためです。
本人が普段生活の中心としている部屋を避け、使用頻度の低い部屋を片付けます。
そうすることで、抵抗やトラブルを避けつつ、ゴミの少ない環境の良さを理解してもらいやすくなります。
定期的に挨拶する・会うことで孤立化を防ぐ
全く関わりのない人から片付けを勧められても、住人は反発します。
そのため、定期的に挨拶をしたり、会って話したりして孤立化を防ぎましょう。
また、家族や友人を家に招待する機会があれば、片付けの動機付けにもなり、セルフネグレクトを防ぐきっかけにもなります。
なにかあったときにすぐに異変に気づけるよう、気軽に話しかけられる関係性を築きましょう。
行政に相談する
高齢者のゴミ出し支援を行っている地域もあるため、行政に相談するのも選択肢の一つです。
また、介護士さんやヘルパーさんと協力して、定期的に家の片付けを手伝ってくれるサポートなどもあるので活用できると良いでしょう。
ゴミ屋敷化の兆候が少しでも見えた場合は、生活に大きな悪影響を及ぼさないためにも早めに相談することが重要です。
高齢者のゴミ屋敷を片付ける方法
親や近所の高齢者が住む家がゴミ屋敷化してしまったら、どのように片付ければよいのでしょうか?
ゴミ屋敷を片付ける方法を3つ紹介します。
・家族や近所の方と一緒に片付ける
・行政のサポート、支援制度を活用する
・片付け業者に依頼する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
家族や近所の方と一緒に片付ける
まずは、少しずつでもよいので家族や近所の方と一緒に片付けましょう。
ゴミ屋敷にあるゴミの量は膨大で、一人で片付けようとすると挫折してしまいがちです。
住人の病気の影響や体力の低下が顕著な場合は、家族にも積極的に声をかけ、根気強く片付けを進めましょう。
行政のサポート、支援制度を活用する
近年、ゴミ屋敷が増加していることから、行政や市町村がゴミ出しのサポートをする動きも見られます。
ゴミ出しが難航している方への指導を行ったり、ゴミ捨てにかかる費用を一部支援したりなどです。
お住まいの地域でのサポートがあるかぜひチェックしてみましょう。
《各市町村での対応の例》
・東京都足立区:足立区生活環境の保全に関する条例
ゴミ屋敷の住人の原因を調査し、一人ひとりに合わせた支援を行う。病気や障害などで片付けられない方には、片付け費用を負担したり、地域や福祉の見守りサポートをしたり、再発防止に努める。
・埼玉県三芳市:三芳町特定居住物件等の環境の改善に関する条例
ゴミ屋敷の立ち入り調査や支援を行う。行政による指導や支援を長期間拒み続ける場合は代執行も可。
《高齢者ごみ出し支援制度》
自治会・ボランティア・ケアマネジャー・ホームヘルパーなど、住民に深くかかわる方が行っているゴミ出しの手伝いを地域にも取り入れようという試み。ゴミが出されていないときには声掛けをし、安否確認をすることで、異変やトラブルへの対応が早くなると期待されている。
行政のゴミ屋敷サポートをより詳細的に解説している記事もご覧いただくと、様々なケースで適切な行動を取るための知識をさらに身に付けられますよ。
片付け業者に依頼する
家族や近隣住民での片付けに限界を感じた場合は、業者に依頼してみましょう。
料金は発生するものの、最短で依頼即日にこれまで抱えていたゴミ屋敷問題を解決できます。
依頼側は一切作業する必要がないため、心身共に負担を抱えることもありません。
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【家の大掃除を代行業者に依頼すべき人とは?選び方や料金相場まで徹底解説】
高齢者のゴミ屋敷は行政やプロの力を借りて対応しよう!
今回の記事では、高齢者が自宅をゴミ屋敷化してしまう理由や、ゴミ屋敷化を防ぐためにできることなどを紹介しました。
高齢者のゴミ屋敷では、病気や火災、孤独死などのリスクが上がります。
近隣住民の方とのトラブルを減らし、本人に安全な暮らしをしてもらうためにも、早めの対応が必要です。
自分たちだけで片付けるのは大変なので、行政やプロの力を借りてゴミ屋敷を解決しましょう。
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・作業内容:部屋の片付け・清掃,粗大ゴミの回収,遺品整理
・作業時間:1日
・作業料金:頭金0円の分割払い
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そのため、部屋の中には大量のゴミや古い洋服、不用品が…。
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ご家族に確認しながら遺品を回収させていただき、「スピーディで助かりました」とのお声をいただきました。
高齢者のゴミ屋敷では、残された遺族の片付けへの負担も大きくなってしまいます。
また、今回のケースではご家族がお婆様の状況を把握されていましたが、ゴミ屋敷が原因による孤独死などは、本人にもご家族にも悲しすぎる結末になりかねません。
自分だけで片付けをするのが難しいときは、業者の力を上手に借りて、一気に片付けを進めましょう。
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お片付けラボの口コミ紹介
最後に、お片付けラボの口コミを紹介します。
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《口コミ1》
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《口コミ2》
初めてお願いしました。なかなか手をつけられなくて、困っていたのでとても助かりました。相談からとても早く進みました。
引用:Google