お片付けラボコラム
粗大ごみのサイズが知りたい!政令指定都市別のサイズ一覧と捨て方解説
2024年01月16日
「粗大ゴミってどのくらいのサイズから?」
「地元の粗大ゴミサイズが知りたい」
案外知られていない粗大ゴミのサイズについて、都市別の定義なども交えながら解説します。
捨てる際の注意点と、粗大ゴミとして捨てられそうだけど捨てられない物も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
粗大ゴミのサイズはどのくらい?
最長辺がおおよそ30cmを超えたゴミは、基本的にどこの自治体でも粗大ゴミとして扱われます。
粗大ゴミの定義は自治体ごとに多少違うため、手元の不用品が粗大ゴミなのかお悩みの場合はお住まいの地域サイトでチェックしてみてください。
また、普段利用するゴミ袋に入るサイズの物でも粗大ゴミとして扱われる場合があります。
あまり捨てる機会がない物を扱う場合は、粗大ゴミに当てはまっていないか確認しておくとルールを守ったゴミ出しに繋がります。
自治体ごとの具体的なサイズ例を紹介
政令指定都市などで定められている粗大ゴミの定義を解説します。
お住まいの地域が含まれている際には、ぜひ参考にしてみてください。
都市名 | 粗大ゴミの定義 |
---|---|
札幌市 | 家電・家やその他固形廃棄物,指定ゴミ袋に収まらないもの |
仙台市 | 最長辺が30cm超え,重量が100kg以下 |
新潟市 |
指定袋に収まらない物,指定袋に収まるが危険な物,大人二人で持ち運べる大きさ |
千葉市 | 指定のごみ袋に入らない,入っても口が縛れない物,袋からはみ出す物 |
さいたま市 | 一辺の長さまたは直径が90cm以上2m未満 |
東京都北区 | 30cm立方体以上 |
東京都世田谷区 | 一辺が30cmを超える家具・家電を含む廃棄物 |
川崎市 | 最長辺が30cm以上50cm未満の金属製品,50cm以上180cm未満,180cm以上で幅が10cm未満の物 |
横浜市 | 金属製品で最長辺が30cm以上,プラスチック製品や木製品で50cm以上 |
相模原市 | 電気製品は30cm以上,それ以外は50cm以上の物 |
浜松市 | 堅固な素材で作られた物,特別な取り扱いが必要なもの,60cm以上の木製家具等 |
静岡市 | 定義なし(地域のガイドラインで確認) |
名古屋市 | 30cm角を超える大型ごみ |
大阪市 | 最長辺または径が30cmを超える,または1mを超える棒状の物 |
堺市 | 最長辺または径の長さが30cmを超える家具・家電など |
神戸市 | 大型家具や自転車,45リットルの指定袋に入らず、口が結べない大きさ,または5kgを超える重さの物 |
京都市 | 燃やせないゴミ |
岡山市 | 20リットルの有料指定ごみ袋に入らない物 |
広島市 | 最長辺の長さまたは最大径が30cm以上,または1m以上の棒状や曲げられる板状の物 |
福岡市 | 家具・家電など,指定袋に入らない大きさの物 |
北九州市 | 市の指定袋(45リットル)に入らない大きさの物 |
熊本市 | 市の指定袋(大袋)に入れて口を結べない大きさの物 |
粗大ゴミの定義について、かなり厳密に定めている場合もあれば、かなりざっくり定義している場合もあるなど様々です。
実際に粗大ゴミを捨てたい時には、上記の表だけじゃなく自治体サイトも確認したうえで申し込みを行いましょう。
粗大ゴミとして捨てられない物とは?
粗大ゴミとしても捨てられないということは、リサイクルが必要だったり、より慎重な処理が必要なゴミであることを指します。
不要品を正しく手放すためにも、ぜひ以下の情報もご覧ください。
法令によって定められている物
処分方法が法令によって指定されている物などは、粗大ゴミとして自治体に回収してもらうことはできません。
特に家電リサイクル法の対象となっている以下のアイテムは、販売元や自治体指定の業者に引き取ってもらうことで正しいリサイクルに貢献する必要があります。
・エアコン
・テレビ(ブラウン管,液晶テレビ,プラズマテレビ)
・冷蔵庫,冷凍庫
・洗濯機,衣類乾燥機
これら家電4品目を指定の形で処分しないといけないのは、それぞれに使用されている部品や材料を再活用するためです。
家電販売店や自治体が指定する「指定取引場所」などでの回収が可能なので、手放す際にはお住まいの地域サイトをチェックしましょう。
▼小型家電もリサイクル推奨
小型家電リサイクル法は、デジカメや携帯電話、ゲーム機やパソコンといった小型家電全28種の再資源化を促すための法律です。
厳密には小型家電リサイクル法の指定品目は粗大ゴミとして捨てることは可能となっています。
しかし、各自治体による回収拠点の設置や、宅配便による回収が実施されているなど、積極的なリサイクルが推進されていることから、できれば粗大ゴミや家庭ゴミとして捨てるのは避けるのがベストでしょう。
家電リサイクル法と比べて認知度の低い法律ですが、この機会に小さな家電の再利用についても見直してみてください。
参考:小型家電リサイクル法とは|一般社団法人 小型家電リサイクル協会
事業者が排出したゴミ
事業所から排出されたゴミも粗大ゴミとして自治体に回収してもらうことはできません。
事業所から排出されたゴミは「事業系ゴミ」と呼ばれ、自治体の許可業者に回収してもらうか、処理施設に自己搬入する形で処分する必要があります。
ソファーや椅子、デスクなど、家庭なら粗大ゴミとして捨てられる物もすべて事業系ゴミとして扱われるため、事業によるゴミを捨てる際は特に注意しなければなりません。
事業系ゴミを粗大ゴミや家庭ゴミとして捨てた場合、意図しない形であっても廃棄物処理法違反として罰せられる可能性があります。
事業所のゴミ出しについては以下の記事でも解説しています。
▶事業系粗大ゴミとは?自治体は回収してくれる?捨てる時のポイントを解説
適正処理困難物
「適正処理困難物」に指定されている物も粗大ゴミとして捨てることができません。
解体が困難、有害性がある、危険性があるといった理由で自治体施設で処理できないものが当てはまります。
以下のような物が適切処理困難物です。
・オートバイ
・消火器
・タイヤ,自動車部品
・ガスボンベ
・ピアノ
・火薬類
・石油類
など
それぞれの販売店やメーカー、専門業者へ依頼しないと安全な処分が難しいため、必ず指定の方法を守って処分を進めるようにしましょう。
粗大ゴミの捨て方
粗大ゴミのあらゆる捨て方について解説します。
自治体に捨てる方法から、自宅にある粗大ゴミをすぐにでも手放したい方におすすめの方法まで解説するので、ぜひ一度ご覧ください。
・自治体の戸別収集を利用する
・処理施設に自己搬入する
・不要品回収業者に依頼する
・ジモティーで新たな譲り先を探す
自治体の戸別収集を利用する
粗大ゴミの最もベーシックな処分方法が、自治体の戸別収集サービスを利用することです。
自治体の受付センター、もしくはネット予約サイトで申し込みを行い、処理手数料シールを貼り付けて指定の場所に置いておけばスタッフが回収してくれます。
特に急いでいない場合は、この方法で粗大ゴミを処分するのがおすすめです。
処理施設に自己搬入する
自治体指定の処理施設に自己搬入して粗大ゴミを捨てることも可能です。
この方法は収集日を待たずに粗大ゴミを処分したい方に有効な方法となっています。
車などの用意は必要ですが、大量の粗大ゴミを一度に処分できるのが強みです。
自治体によっては搬入前の事前予約が必要なので、地域のサイトで確認しておくと良いでしょう。
不用品回収業者に依頼する
どうしても今日、もしくは明日粗大ゴミを捨てたい!という時は、不要品回収業者への依頼も選択肢の一つとなります。
依頼後から最短1時間以内に自宅へ来てくれることもあるため、引っ越しや退去が近づき、一刻も早く粗大ゴミを手放したい方におすすめです。
自治体による回収だと粗大ゴミを指定の場所まで自身で搬出する必要がありますが、不要品回収業者なら自宅内からの運び出しにも対応してくれます。
重い物を運ぶ負担を減らせるので、粗大ゴミが大量にある時は強い味方となるでしょう。
ジモティーで新たな譲り先を探す
不要品の状態が良ければ、ジモティーといった掲示板サイトを活用してみるのも良いかもしれません。
自分自身では使わない物でも、ジモティーに出品すれば近くに住む方が貰ってくれる、もしくは買い取ってくれる可能性があります。
自治体や不用品回収業者に依頼するより圧倒的に安く物を手放せるうえに、不要品の再利用を促せることから地球環境にも優しい手放し方です。
粗大ゴミを捨てる時の注意点
粗大ゴミを捨てる時の注意点を解説します。
以下3点や、地域ごとのルールを遵守して迷惑をかけないようゴミを処分しましょう。
・申し込んでから捨てる
・粗大ゴミを外に置くのは収集日の朝
・自治体ごとのルールに従う
申し込んでから捨てる
粗大ゴミを捨てるには、自治体への申し込みが必要です。
家庭ゴミのように指定日に置いておけば回収してくれる訳ではなく、事前に受付センターや予約サイトで申し込みを行い、支払いを済ませたうえで指定場所に粗大ゴミを置く必要があります。
適切に申し込まないと粗大ゴミが回収されず、近隣トラブルの元にもなるため注意してください。
粗大ゴミを外に置くのは収集日の朝
粗大ゴミは収集予定日の朝に指定場所へ出すようにしましょう。
予定日の何週間も前から置いておくと不法投棄と勘違いされたり、動物などに荒らされたりする可能性があります。
朝から大きなゴミを搬出するのは大変ですが、収集時間ギリギリに自宅から出すのが地域の治安を守ることにも繋がります。
自治体ごとのルールに従う
自治体ごとに粗大ゴミに関するルールが定められている場合があります。
ルールを守らないと収集してくれない可能性もあるため、必ずお住まいの地域サイトで詳細をチェックして処分申し込みを行いましょう。
地域によって区ごとにルールが違う場合もあるので、引っ越しをした際は都度把握しておくと安心です。
まとめ:粗大ゴミのサイズは地域によって違う!引っ越し時などは注意
一般的に最長辺が30cmを超えた物は様々な自治体で粗大ゴミとして扱われます。
「捨てたいけど・・・結構大きいかも」
「指定のゴミ袋に入れられない!」
上記のようなゴミは粗大ゴミに該当する可能性が高いため、一度自治体サイトで粗大ゴミの定義についてチェックしてみましょう。
条件に当てはまった場合は申し込みを行い、適切な処分に協力しましょう。
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