お片付けラボコラム
なぜゴミ屋敷になる？ゴミ屋敷住人の心理や生活の様子｜適切な対処法
2023年09月19日
「ゴミ屋敷住人はなぜ、あんな汚い場所に住み続けるの？」
「そもそもなぜ、部屋があんな状態に？」
家族や身近にゴミ屋敷住人がいると、どうして部屋を汚くするのか、理由を知りたくなってくるはず。
この記事では、なぜゴミ屋敷になるのか、住人の心理や特徴、片付けや引越しをしない理由、生活の様子や対処法を紹介します。
目次
なぜゴミ屋敷になるの？ゴミ屋敷住人の心理や特徴
ゴミ屋敷になってしまう心理・住人の特徴を紹介します。
1.片付けられない性格
2.精神疾患・病気を抱えている
3.物を捨てられない・ためこみ症
4.加齢・病気による体力・認知力低下
5.孤立による孤独感
6.セルフネグレクト
まずは、ゴミ屋敷になる原因や住人が抱える心理を理解することで、問題解決の糸口を見つけましょう。
片付けられない性格
ゴミ屋敷住人になる方は、もともと片付けが苦手な人です。
面倒くさがり、優先順位をつけられずに後回しにしてしまうような性格の人は、部屋をゴミ部屋にしてしまうでしょう。
片付けられない性格については、片付けられない人の性格9選！性格ごとの整頓のコツ・すぐに部屋をキレイにする方法で紹介しています。
精神疾患・病気を抱えている
精神疾患や病気によって、ゴミ屋敷になる可能性があります。
正常な判断ができず、気力がないために、片付けられません。
ゴミ屋敷の原因になる精神疾患や病気は、片付けができないのは病気が関係している？～ゴミ屋敷と病気～を参考にしてください。
物を捨てられない・ためこみ症
過剰に「もったいない」と感じて物を捨てられない、ため込み症の人もゴミ屋敷になりがちです。
不要なものを処分できないため、部屋に不用品が溜まってしまって、収拾がつかなくなります。
捨てられない原因については、物が捨てられないのは多忙だから？それとも性格？で紹介しています。
加齢・病気による体力・認知力低下
加齢や病気によって、体力や認知力が低下すると、片付けができなくなります。
高齢者にゴミ屋敷住民が多いのは、認知症や病気による体力や気力の低下が原因です。
片付けようと思っても体が思うように動かせず、徐々にゴミ屋敷化します。
高齢者のゴミ屋敷問題については、なぜ高齢者はゴミ屋敷化しやすいの？気になるゴミ屋敷化する原因と対処方法とはで説明しています。
孤立による孤独感
独居している人が孤独感を強く感じ、部屋をゴミ屋敷にするケースもあります。
寂しさを埋めるために、ゴミで孤独を埋めているのです。
高齢者だけでなく、若者も、ストレスや孤立によって部屋をゴミ屋敷にするケースがあるでしょう。
セルフネグレクト
ゴミ屋敷住民は、セルフネグレクト状態になっている可能性があります。
セルフネグレクトとは、自分の世話ができなくなる病気です。
掃除はもちろんゴミ捨てもせず、食事や医療ケアを受けることすら億劫になってしまいます。
ゴミ屋敷住人はなぜ片付けや引っ越しをしないのか？理由を解説
一般的な生活をしている方から見ると、ゴミ屋敷住人がなぜ汚い部屋に住み続けるのか不思議でしょう。
どうしてゴミ屋敷から引っ越さず、片付けもしないのかその理由は4つあります。
1.ゴミ屋敷に慣れてしまう
2.居心地が良いと感じている
3.そもそもゴミ屋敷が問題だと感じていない
4.お金がないため片付けられない
ゴミ屋敷問題に対処するために、ゴミ屋敷住人の考えについて理解しましょう。
ゴミ屋敷に慣れてしまう
ゴミ屋敷住人は、部屋が汚い状態に慣れてしまい、引越しや片付けの必要性を感じていません。
人は環境に適応する生き物で、毎日暮らしている場所が「自分の居場所」だと感じるようになります。
あえて新しい家に引っ越さなくても、慣れ親しんだ家に住み続けたいと考えています。
居心地が良いと感じている
部屋が汚い方が居心地が良い人もいます。
周りにゴミがあれば寂しくない、手の届く範囲に必要なものを配置しておきたいと考えているからです。
ゴミ屋敷住人にとっては、たとえゴミだめだとしても居心地が良い場所なのかもしれません。
そもそもゴミ屋敷が問題だと感じていない
ゴミ屋敷が問題だと気づいていない可能性もあります。
認知症や精神疾患、統合失調症などの病気を発症していると、認知能力が低下します。
そのため、ゴミ屋敷が不衛生だと思わず、正しい状態だと認識してしまうのです。
お金がないため片付けられない
問題意識はあるものの、金銭的な理由でゴミ屋敷を掃除できない可能性があります。
ゴミ屋敷の片付けは高額なイメージを持っており、とても支払えないと感じているのです。
インターネットの噂で、「ゴミ屋敷の掃除には100万円かかる」という噂が広まったのも、ゴミ屋敷の片付けハードルが上がった理由でしょう。
ゴミ屋敷清掃に100万円かかるという噂の真相は、ゴミ屋敷の片付けに100万円はホント？噂の真相や費用相場・お金がなくても業者依頼するコツで紹介しています。
ゴミ屋敷住人はどうやって生活している？行動を分析
ゴミ屋敷住人はどうやって生活しているか、気になる方もいるでしょう。
1.ゴミ出しをサボる
2.ゴミをゴミ箱に捨てず床に放置する
3.トイレやお風呂をなるべく外で済ませる
普通の方は理解できない、ゴミ屋敷住人の日常を紹介します。
ゴミ出しをサボる
ゴミを出すのが面倒だと感じるようになり、部屋の中に放置することから、ゴミ屋敷化は始まります。
捨てなきゃとは思うのですが、とにかくゴミを集積所へ持っていくのが面倒なのです。
ゴミをゴミ箱に捨てず床に放置する
次の段階では、ゴミをゴミ箱に捨てず床に放置するようになります。
もう分別すら面倒になっており、その辺りになんでも捨ててしまう状態です。
女性の場合は、生理用ナプキンすら床に放置する場合もあります。
意外とゴミ屋敷住人は女性が多く、社会問題になっています。
生理用ナプキンすら捨てられない女性については、ナプキンが散乱！？ゴミ屋敷住民に女性が多い理由と解決策を参考にしてください。
トイレやお風呂をなるべく外で済ませる
ゴミ屋敷住人は、ゴミを床に放置していき、トイレやお風呂も使えなくなっていきます。
この頃からお風呂やトイレはなるべく外で済ませるようになり、家のトイレや風呂は使いません。
ペットボトルに放尿し、蓋をして放置する人もいます。
ゴミ屋敷が酷くなるほど、徐々に生活も不衛生になっていき、普通の人の生活からはかけ離れていくのです。
ゴミ屋敷問題を放置するとなぜ危険？
身近な人や近隣にゴミ屋敷がある場合は、なんらかの対処をすべきです。
1.病気・事故のリスク
2.近隣住民とのトラブル
3.精神疾患の悪化
4.賃貸物件の著しい劣化
なぜゴミ屋敷を放置してはいけないのか、その理由を解説します。
病気・事故のリスク
ゴミ屋敷は健康被害があるといわれており、放置すれば住民が病気や事故に遭うリスクが高くなります。
高齢の親が一人で住んでいる場合は、衛生環境の悪化が原因で病気になるかもしれません。
また、若く健康な人でも喘息や感染症などを発症するリスクがあります。
ゴミ屋敷と健康被害の関係性については、ゴミ屋敷による健康被害が深刻！発症する病気や精神疾患・治療する方法で紹介しています。
近隣住民とのトラブル
ゴミ屋敷を放置していると、害虫や害獣、悪臭により近隣住民に被害を及ぼします。
自宅に害虫や害獣が侵入し、食品を食い荒らされたり、病気の原因になるでしょう。
また、ゴミ屋敷住人もトラブルが原因で、賃貸物件から追い出されたり、訴えられたりする可能性もあります。
精神疾患の悪化
部屋の状態は心の状態というように、ゴミ屋敷に住んでいると精神疾患が悪化します。
家族がゴミ部屋に住んでおり、放置しているうちに精神を病んで、自ら命を絶つリスクすらあるのです。
部屋の汚さとうつ病の関係は、汚部屋はうつ病を悪化させる？汚部屋の解決策とは？を参考にしてください。
賃貸物件の著しい劣化
ゴミ屋敷住人に部屋を貸している方は、賃貸物件の劣化に注意しましょう。
リフォームが必要になるほど劣化する場合もあるので、早急にゴミ屋敷を片付けるよう借主に注意しなければなりません。
もちろん片付け費用は賃借人が払いますが、ゴミ屋敷住人はお金がない人が多いです。
一時的に家主が立て替えを行っても、逃げられる可能性があるでしょう。
リフォームが必要なレベルのゴミ屋敷については、ゴミ屋敷でリフォームが必要な4つの箇所！工事前にゴミ撤去が必須な理由とはをご参考ください。
近隣・家族のゴミ屋敷問題への対処法
家族が部屋をゴミ屋敷にしている場合や、近くにある汚屋敷への対処法は4つあります。
1.なぜゴミ屋敷になったか特定し原因を解決する
2.本人と話し合って一緒にゴミを捨てる
3.片付いた部屋に引っ越しさせる
4.金銭的サポートをして片付け業者を呼ぶ
家族以外がゴミ屋敷住人に対して、個人で働きかけるのはおすすめしません。
穏便かつ的確にゴミ屋敷問題に対処する方法を、紹介します。
なぜゴミ屋敷になったか特定し原因を解決する
家族がゴミ屋敷に住んでいる場合は、原因を特定しましょう。
病気なら治療を受けさせ、一人暮らしが危険なら同居も検討してください。
本人と話し合って一緒にゴミを捨てる
勝手にゴミ屋敷を清掃するのは、住人の財産の侵害です。
必ず本人と話し合って、一緒にゴミを捨ててあげましょう。
自力で片付けると当人が言っても、実行できるケースは稀です。
必要なら片付け業者を呼んで、清掃してください。
ゴミ屋敷住人が他人の場合は、市役所などに依頼して、本人を説得してもらえます。
市役所のゴミ屋敷対応については、ゴミ屋敷に対しての市役所対応は？ゴミ屋敷条例の概要・対処法を紹介を参考にしてください。
片付いた部屋に引っ越しさせる
今住んでいる部屋を引き払わせて、片付いた部屋へ引っ越しさせる方法もあります。
ゴミ屋敷に住んでいた方が、入院をきっかけに部屋の汚さを自覚し、片付けを始めた事例があります。
環境が変われば、ゴミ屋敷が異常だと気づくかもしれません。
実家に戻すなどして、片付いた部屋に慣れれば意識が変わり、ゴミ屋敷に戻るリスクを下げられます。
ただし、片付いた部屋で一人暮らしさせると、またゴミ屋敷にするかもしれません。
根本的には原因の追求と治療、サポートが必要です。
金銭的サポートをして片付け業者を呼ぶ
ゴミ屋敷業者に依頼する費用がないなら、金銭的なサポートをするのも良いでしょう。
家族がお金を貸してあげて、業者を呼んであげるのも1つの手段です。
賃貸物件の場合、ゴミ屋敷のまま放置していると、最終的に退去する際の原状回復費用が高額に。
物件の状態によってはリフォーム費用まで請求される可能性があるので、今の時点で業者を呼んで清掃することをおすすめします。
住人が自分でゴミ屋敷から抜け出す方法
ゴミ屋敷住人の方で、どうにか今の状況から抜け出したい方向けの方法を紹介します。
1.ゴミ屋敷清掃のプロに依頼する
2.行政の支援を受ける
当事者の場合は、以上の2つの方法でゴミ屋敷を片付けましょう。
ゴミ屋敷清掃のプロに依頼する
自力での片付けはほぼ不可能なので、ゴミ屋敷の片付け専門業者に依頼しましょう。
業者に依頼すれば、ゴミの運び出しから処分、清掃作業まで頼めます。
費用面が心配な方もいると思いますが、実はゴミ屋敷清掃業者は分割払いも利用可能。
ゴミ屋敷清掃業者の分割払いシステムについては、ゴミ屋敷は分割払いで清掃可能！お金がない方向けの片付け方法・業者選びのポイントで解説しています。
行政の支援を受ける
自治体によっては、ゴミ屋敷条例に沿って支援を実施しています。
業者の紹介や片付け費用の補助、介護ケアが利用できるので、申請してみると良いでしょう。
ゴミ屋敷住人が受けられるサポートは、ゴミ屋敷への支援方法は4つ！近隣住民向けのサポート・早急にゴミ屋敷を片付ける方法で紹介しています。
ゴミ屋敷問題を解決したいならお片付けラボへご相談ください！
なぜゴミ屋敷になるか、その原因や住人の心理を理解することが、支援への第一歩です。
ゴミ屋敷を放置すると、命の危険にもつながりかねません。
早急にゴミ屋敷問題を解決したいなら、年間相談実績1万件以上のお片付けラボへお任せください。
ゴミ屋敷の片付け実績が豊富で、迅速に部屋を清掃します。
お片付けラボのゴミ屋敷清掃実績
ご家族からの依頼で、ゴミ屋敷を清掃した事例を紹介します。
息子さんがうつ状態になってしまい、部屋がゴミ屋敷に。
賃貸人の方から連絡があり、親が駆けつけたところかなりひどい状態で、弊社お片付けラボへご依頼いただきました。
ゴミを全て処分したうえで部屋を引き払い、今は実家に帰って生活しているそうです。
お客様からは「お片付けラボさんに清掃も依頼できたので、原状回復費用も安く済んで安心しました」というお言葉をいただきました。
頭金0円の分割払い・後払いが利用可能
お片付けラボは、弊社独自の分割払いを用意しています。
最大60回の分割が可能で、クレジットカードをお持ちでない方、利用枠がない方も利用可能です。
費用面が不安な方も、お片付けラボへゴミ屋敷のお悩みをご相談ください。
